2019.10.04
ポンコツなアホ子 × 素直になれない後輩の2人が繰り広げる、イジられラブコメ!『月のお気に召すまま』木内ラムネ【おすすめ漫画】
『月のお気に召すまま』
木内ラムネ先生による、『月のお気にお召すまま』の第1巻が発売されました。月と書いて、”ルナ”と読みます。
こんなあらすじ
物語の主人公は、高校2年生の女子・歩。ちょっとポンコツゆえに、中学のときから、生意気な後輩・月に意地悪されまくり。月はイケメンで、勉強も運動もデキて女子にモテモテ。新入生として歩と同じ高校に入学してくると、さっそく歩をバカにしてくるのですが……というストーリー。
アホ子×素直になれない後輩
この意地悪な月の態度、わざわざ同じ高校に入学してきて、わざわざ先輩に会いに訪れてそんなことしちゃうっていうことからもわかる通り、月は歩のことが大好きなんですよね。でも素直じゃないので、上手く愛情表現できないっていう。ハイスペックのくせして、小学生か。
まあそれでもはたから見れば好きなのが漏れ漏れなんですけれど、圧倒的にポンコツな歩は、それに全く気づきません。
それどころか、いつもやられてばかりいるので、どうにかして月をぎゃふんと言わせてやろうと躍起になっている始末。で、色々と行動を起こすんですが、ポンコツなので空回りの連続で、毎回月に軽くひねられてしまいます。このポンコツっぷりはなかなかで、想起されるのは出川哲朗さんですかね。
どこから読んでもOK
ストーリーの進展はあまりなく、この関係性を前提に一話完結で勢いよく転がす、ギャグ4コマに近い全力コメディ作品。
とにかく歩の行動やリアクションがいちいちデカくて芸人ぽくて、一瞬で「あ、これめちゃくちゃコメディ寄りの作品だな。」とわかるようになっています。バランス的にも九割コメディなんですが、事故的に不意のトキメキがあり、それがちょっとした見どころに。
余裕ありまくりの月の表情が、一瞬で崩されるのが可愛いのです。
過去これほどまでに何も考えずに気軽に読める作品があったろうかというぐらい、いつ読んでも、どこから読んでも大丈夫。アホ子がメインの作品って、読んでいるとめちゃ癒されますが、本作も多分に漏れず。アホ子とか、ちょろかわな後輩が好きという方にはうってつけの作品ではないでしょうか。
©木内ラムネ/集英社