2020.10.08
こんなお店が本当にあったらいいのに!おいしい食事と共にお客様の悩みも解決する、喫茶店を舞台にしたヒューマンドラマ!『鹿楓堂よついろ日和』清水ユウ【おすすめ漫画】
『鹿楓堂よついろ日和』
おいしい食事と共に、お客様の悩みも解決します!
店主でお茶担当のスイ、ラテアート担当のぐれ、スイーツ担当の椿、料理担当のときたか、そんな4人が働く人気店、和風喫茶「鹿楓堂」。
彼らが振る舞う「おもてなし」は、美味しい食事や甘味を提供してくれるだけではなく、時にお客様の悩みも解決してしまう。そんな喫茶店を舞台にしたハートフルストーリー『鹿楓堂よついろ日和』を紹介します。
こんなお店が本当にあったらいいのに!
オススメポイントは読者にそう思わせてしまう世界観の完成度です。
まず、お話のメインとなる食べ物の描写と食事シーンがものすごく丁寧に描かれています。読み終わったら、ときたかの食事メニューか椿のスイーツメニューに心奪われているはず。
加えて、キャラクターたちの感情表現も繊細かつ丁寧で、すごく共感しやすいです。一話完結型で、この巻数まで読者を引き込める話のテンポ感が、最高に心地いい。
物語に対して読者がここまでストレスフリーで入り込めるってなかなかと思います。これが清水ユウ先生の読者に対する「おもてなし」なんだな・・・ごちそうさまです・・・(合掌)
続いてのオススメポイントは、GAP。
メインキャラクター4人のギャグのくだりが最高に好きです。
作品の表紙やアニメをみて、読む前は「お、お綺麗なイケメン様たちだ・・・」とちょっと高嶺の花っぽい印象があったのですが、読み始め巻数重ねるほど、キャラクター達がどんどんとっつきやすくなっていきます。
ぐれのラテアートから始まり、猫が絡むとキャラ崩壊するスイはマジで見所シーンのひとつです。
オススメコミックBGMはスピッツの「春の歌」
鹿楓堂はどの季節もワイワイ賑わってそうだけど、もし行けるのなら春に訪れたいなとニヤニヤしながら妄想しています。そんな感じで忙しい日々の中、彼らが働く鹿楓堂に時々思いを馳せながら元気をもらっています。
四季を丁寧に、ゆっくりと楽しんでみようかなと思える、あたたかい作品です。
今日の#グラレコミック
#グラレコミックとは?:さまざまなモノ・コトをイラストやテキストでまとめ、コミュニケーションツールとして用いられる手法、グラフィックレコーディング。面白かった漫画作品をグラレコして、作品への愛を書いて描いて布教していきます。
©清水ユウ/新潮社