コミスペ!

SHARE

2018.02.21

【日替わりレビュー:水曜日】『我らあらぶるギャルゲヒロイン』じゅうあみ

『我らあらぶるギャルゲヒロイン』

私達ヒロインは、プレイヤーに攻略されるわけにはいかない……!

ギャルゲー「ドキドキ学園すとろべりぃぱらだいす」のヒロインたちが、バグで自我を持ってしまった。ツンデレ幼なじみの姫宮花凛、ふわふわ義理の妹の朝比奈小桃、メガネ秀才委員長の望月楓、男装の親友にして実の妹の仲島聖。属性、わかりやすすぎる。

客観的に自分たちの姿、ゲームの仕組みが見えるようになって、4人は困惑しはじめる。そもそもド派手な髪の毛の色が理解できない。クラスメイトが「高飛車お嬢様」「毒舌メイド」「自称魔法少女」「巫女」とか異常すぎる。プレイヤーがクリアしても、また出会いからなので、無限ループ地獄から抜け出せない。

ギャルゲー世界で4人は、主人公(プレイヤー)から攻略されないよう、戦うことを誓った。ひとりの人間として自由に生きるために。

キャラクターが俯瞰した目線で分析していく、メタ恋愛シミュレーションゲームコミック『我らひとしくギャルゲヒロイン』の続刊に当たる4コマ漫画だ。

ギャルゲー世界でのお約束は、作中当事者から見たら何が何でも避けたいものばかりだ。

姫宮花凛の家に、ファンの要望でダウンロードコンテンツの姉が増えた。当然「元から居たもの」として扱われる。つまり姫宮花凛は「突然現れた見ず知らずの人間を「姉」として認識している」という状態。一緒に過ごした17年間の記憶も改ざんされている。ホラーだ。

ゲーム内では体育の時間、ブルマを着用する。しかし自我が芽生えたメンツとしては、現実世界でブルマが廃止されているのに自分たちが履いていることが納得できない。仲島聖は言う「ゲーム内の体操着までブルマ廃止だなんて、行き過ぎた表現規制でしょ」

ギャルゲーというジャンルは、時にいびつで、ツッコミどころが多い。でもそんなところも含めて、作者がギャルゲーを愛しているのがひしひしと伝わってくる作品。

なお、彼女たちのゲームがソーシャルゲーム化された世界を描いた「我らひとしくソシャゲヒロイン」も収録されている。こちらもあるあるネタ盛りだくさん。

試し読みはコチラ!

この記事をシェア!