2020.01.30
【マンガ大賞2020】ノミネート作品発表! 刊行間もないフレッシュな新作をピックアップ!
今年で13回目となる、書店員をはじめとした有志の投票で賞を決める「マンガ大賞」。今年も1月20日に二次ノミネートとなる12作品が発表となりました。
ノミネートされたのは以下の通り。
『あした死ぬには、』雁須磨子
『違国日記』ヤマシタトモコ
『スキップとローファー』高松美咲
『SPY×FAMILY』遠藤達哉
『チェンソーマン』藤本タツキ
『波よ聞いてくれ』沙村広明
『ブルーピリオド』山口つばさ
『僕の心のヤバイやつ』桜井のりお
『まくむすび』保谷伸
『ミステリと言う勿れ』田村由美
『水は海に向かって流れる』田島列島
『夢中さ、きみに。』和山やま
今回はこれらのノミネートされた中でも特に刊行間もない、フレッシュな作品を見ていきましょう!
『SPY×FAMILY』
凄腕のスパイ・黄昏は任務のため、偽装の家族をつくることに。しかし共に暮らすことになった娘と妻にも裏の顔があり……。家族となりながら、お互いに秘密を持った3人の生活はどうなるのか!
集英社の配信サービス「少年ジャンプ+」の閲覧・コメント数で記録を更新したほか、Google Play「ベスト オブ 2019」、Apple Store「Best of Books 2019」といった配信サービスでの評価や、「次にくるマンガ大賞」「このマンガがすごい! 2020」でもそれぞれ部門別1位を獲得するなど、レビュアー、読者共に人気を集めている作品です。
『あした死ぬには、』
40代に入り体調の変化や仕事、お金の問題など様々な不安を抱える女性の悩みを描くオムニバス作品。多くの人にやってくるであろう問題を、作者自身の体験も含めて現実味を帯びた展開で見せてくれます。
登場人物と同世代の女性からの共感はもちろん、これから自分にも降りかかるであろう事柄を知るための話として若い世代にもぜひ一読をおすすめしたいところ。
『まくむすび』
幼い頃から漫画を描いていた主人公・咲良。友人からの一言がきっかけで他人に作品を見せなくなっても人知れず描き貯めていましたが、高校進学をきっかけにそれもやめてしまおうと思っていた矢先。自分の漫画を勝手に戯曲の台本にされたことから演劇と出会うことになります。
表現に思いをかける演劇部の青春模様を楽しめるのはもちろん、創作活動の経験がある人には特におすすめしたいこちらの作品。昨年7月からハイペースな刊行で現在第3巻まで発売中です。
『水は海に向かって流れる』
高校に通うため、おじさんの元で暮らすことにした直達。しかしその家には曲者ばかりが揃っていて5人での奇妙な生活に。そしてどことなく気が惹かれる女性の榊さんとは思わぬ関係が潜んでいて……と、様々な人間関係が詰まった物語。
作者の田島列島先生にとっては5年ぶりとなる作品で、心待ちにしていた人も多い様子。淡々としていながら、雰囲気たっぷりに進めるストーリー運びに注目です。
これら12作品から選ばれる大賞の発表は3月中〜下旬を予定されているとのこと。選考委員もすべて目を通しているこれらの二次ノミネート作品をあなたも読んで、どれが大賞となるのか予想してみては?
©遠藤達哉/集英社, ©雁須磨子/太田出版, ©保谷伸/集英社, ©田島列島/講談社