2020.10.23
防衛大学校に通う青年と制服に恋をする、ピュアで可愛らしい、癒されるラブストーリー!『花と紺青 防大男子に恋しました。』西香はち【おすすめ漫画】
『花と紺青 防大男子に恋しました。』
西香はち先生による『花と紺青 防大男子に恋しました。』の第1巻が発売されました。
日本一厳しいといわれる、自衛隊の幹部を育成する「防衛大学校」。恋愛経験ゼロの葉月が恋したのは、防大生の高宮凌&その凛々しい制服!? 制服フェチ少女のピュアかわ初恋ストーリー、第1巻!
少女マンガと防大を結びつけるもの
防衛大学校、その存在は知ってはいるものの、調べようと思わなければなかなかその内実は分かりませんよね。
私の周りにも、防大出身者はおろか自衛隊関係者もいないので、防大と聞いても「公務員扱いだから学生だけど学費はかからないし、なんなら給料が出る」ぐらいのぼんやりとしたイメージしかありませんでした。
マンガでは『あおざくら 防衛大学校物語』がドラマ化もされるなど、相応に浸透しつつありますが、ここにきて少女マンガに登場。防大と少女マンガ、両者なかなか縁遠いイメージがありますが、そこを結びつけるのが、制服ですよ。
驚きのピュアさ
防衛大学校には制服があり、1学年は外出時も制服の着用が義務付けられていたりします。紺青が麗しい冬服に、白が爽やかな夏服、どちらも凛々しく映りますよね。
そんな防大生とひょんなことから出会い、制服にまんまと惹き込まれてしまうのが、ヒロインの女子高生・葉月。バイト先の花屋にやってきた、制服を着た防大生・高宮のことを警察官と勘違いしたことから会話が弾み、以降何度か会話を交わすうちに好意を抱くようになるという流れ。
しかし防大は寮生活で頻繁に外出できるわけでもなく、また様々な規則がありますから、単純に大学生と高校生という歳の差以上に二人を分け隔てるものは多いのです。
ゆえに「恋をした」と言っても、簡単に好きだの付き合ってだの関係が発展することはなく、1巻時点では互いが互いに気にかけるぐらいの、奥ゆかしい関係に終始します。
連絡先すら交換しないですからね。令和にしてこのスローペース。昭和か。っていうか、もうこれは明治大正の匂いすら感じるレベル。
ネタには事欠かない
ちなみに防大の制服、「防衛大学校本科学生の制服」っていうWikipediaの単独ページができるぐらい、情報が充実してます。作中ではざっくりと夏服と冬服について触れられますが、掘ろうと思えば幾らでも掘れそうですね。
そもそも防衛大学校ならではのルールやあるあるなど、投入するネタには事欠かないでしょうし、あまりに奥ゆかしすぎる2人に、どう積極的に動いてもらえるかだけが、今後のカギになりそうです。
とにかくピュアで可愛らしい、癒されるラブストーリーでございます。
©西香はち/講談社