『新米姉妹のふたりごはん』

「アタシたち姉妹じゃん？・・・新米だけど」

親同士が再婚してすぐに海外出張に発ってしまったため、ふたりで生活することになったサチとあやりのお話。言葉数が少なく目つきの鋭いあやりに対し、サチはこれからの同居生活が憂鬱に。

そんな新米な姉妹がおうちごはんで絆を深めていく、『新米姉妹のふたりごはん』をご紹介します。

まずオススメしたいのが、「ひょんなこと」から始まる共同生活。

ひとつ屋根の下の、ガールミーツガール・・・！ こういう漫画あるあるなシチュエーション、大好物です。・・・なのですが、他の漫画とは一味違うところも。

それは他の料理漫画と比べて、ちょっとレベルの高い料理にチャレンジしているところ。第1話は、カメラマンとして世界を渡り歩くサチの父親から、なんと生ハムの原木が届きます。料理が大好きなあやりは、原木を見た途端目を輝かせ、いとも簡単に原木を捌いていきます。ふたりで生ハムサンドを頬張り、思わずニンマリ。

美味しいものをはんぶんこして、サチとあやりはどんどん仲良し姉妹に。

調理器具集めが趣味のあやりならではの美味しそうなラインナップが目白押し。
ソーセージメーカーやガスバーナー・・・憧れちゃいます。
そして個人的には2巻の自家製ハーブを使ったフライドポテト、チャレンジしてみたい！ふたりのようにお家映画のお供にしたいです。

料理シーンはもちろんなのですが、食事シーンが本当に綺麗です。「美味しい」と「かわいい」で溢れている。読みながら何回も「かわいい・・・」と口に出してしまいました。

加えてオススメポイントはキャラクターたちの関係性。

サチとあやりはもちろんなのですが、サチの幼馴染で親友の絵梨とのエピソードや、あやりとクラスメイトのなおの文化祭のエピソードも読んでいてじんわりあったかくなります。みんないつでも相手を思いやっていて尊すぎます・・・。

オススメコミックBGMは、やっぱりコレサワの「いただきます」！！

最近ドラマ化もされて勢いの止まらない『新米姉妹のふたりごはん』。誰かと「はんぶんこ」がしたくなる、最高に尊い作品です。

今日の#グラレコミック

#グラレコミックとは？：さまざまなモノ・コトをイラストやテキストでまとめ、コミュニケーションツールとして用いられる手法、グラフィックレコーディング。面白かった漫画作品をグラレコして、作品への愛を書いて描いて布教していきます。

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©柊ゆたか/KADOKAWA