2020.10.30

大切な友達で、最愛の人。友情と恋のあいだで切なく揺れる、青春トライアングル・ラブ!『彼女の恋が叶えばいいのに』【おすすめ漫画】

『彼女の恋が叶えばいいのに』

歌鳴リナ先生による『彼女の恋が叶えばいいのに』の第1巻が発売されました。

高校1年生の七瀬ヨウは、生徒会長でモデルの皆藤レンに想いを寄せる親友・綿野ミサキの恋を応援していた。けれど、ヨウはミサキに秘密にしていることがあり……。そう、彼女は彼女を愛していた。大切な友達で、最愛の人。ミサキの想いが叶えば、この気持ちにも諦めがつくのに……。切ない、命懸けの恋。友情と恋のあいだで揺れる青春トライアングル・ラブ第1巻!

少女マンガで百合

講談社の中でも取り分け恋愛色の強い「別冊フレンド」で、百合です。

表紙の向かって右に描かれている、ボーイッシュなショートカットの子が、主人公・七瀬ヨウ。クールな性格も相まって同性から憧れの目を向けられることも多い彼女ですが、人を寄せ付けない性格で、唯一仲良くしているのが、表紙の左にいる綿野ミサキ。

なんとも女の子らしい見た目をしているミサキですが、性格もヨウとは正反対で、モデルもこなすイケメン生徒会長に恋をしており、憧れの人を見つめてはワーキャー言う、ミーハーな恋愛体質っぽい女の子です。

ミサキから思いを寄せられる生徒会長・皆藤レンは、自分のことをイケメンで人気者だと自覚しているタイプで、まあこう傍から見ていると結構鼻につくタイプではあるんですよ。

ただ生徒会長としての仕事はしっかりこなすし、女の子たちにはとにかく優しいし、モデルとしても実績を残しているし、その行動と結果で、そんな振る舞いを周囲に納得させてしまうようなキャラクター。ゆえに競争率もメチャクチャ高く、そう簡単にミサキの恋は成就しそうにはありません。

トライアングルラブとは

冒頭のあらすじ紹介で「トライアングル・ラブ」と書かれているのですが、単にヨウ→ミサキ→レンという恋の矢印であれば、三角形は形成されません。トライアングルになるということは、レンからの矢印がヨウに向いているということ。

そう、なぜかレンはヨウに好意を寄せており、何かと彼女にちょっかいをかけてくるのです。

レンからしたら恋敵で、ただでさえ疎ましい相手なのに、あろうことか真意の分からぬアプローチを受けて困惑。想いを打ち明けられない苦しさと、恋敵からのちょっかいで、なかなかの精神的負担を強いられることになります。

果たして彼女に救いはあるのか、あるとしたらどんな救いなのか、現時点では想像もつきません。

どういう結末を迎えるのか……

最初からそれぞれの恋愛感情というのはガッツリ方向が定まっているので、恋心が芽生えてそれが徐々に育って……といった爽やかな展開は無く、それぞれの想いが絡み合いもつれて……といった方向。ゆえに、切なさやしんどさが先行する物語となっています。

また、キャラクターがそれぞれクセ強く(特にレンとか凄い)、ドラマティックに感情先行でストーリー展開していくのですが、恋愛感情が生まれることになった出来事やその背景が、おそらく意図的に描かれていないので、そのテンションについていけない人が一定数いるかも。

結構突拍子もない行動取ってることもあるのですが、そうさせるだけの強い理由が明らかでないので、困惑するっていう。2巻以降そのあたりも明らかになってくると、より物語としても深みが増してきそうです。

しかしこの三角関係、きれいな形でのめでたしめでたしが想像付かないのですが、どう着地させるのか。とにかくその一点が気になるところ。ガッツリ男子が絡んでくるあたり、百合姫あたりでは読めないような物語でもあり、色々と興味惹かれる一作となっております。

表紙の印象とは異なり、感情はなかなかの激流となっている本作、気になる方は是非チェックしてみてください。

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いづき

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