2021.05.18
超美形ヘタレ子持ちα×コンプレックス持ちの優しいΩが繰り広げる、オメガバースの超癒し系子持ちBL!『パパとわたしとあゆむちゃん』ぴい【おすすめ漫画】
『パパとわたしとあゆむちゃん』
オメガバースの子持ちBLです。
αの攻が子持ちでした。ほんわかした雰囲気の表紙そのままの作品で、全編に癒しが散りばめられております。
カップリングは、「超美形ヘタレ子持ちα×コンプレックス持ちの優しいΩ」となっております。
Ωの渉は、匂いでαを引き付ける存在のはずなのにそのフェロモンが極端に薄く、それを理由に振られることもあり、Ωらしくない匂わない自分にコンプレックスを抱いていました。
それがある時、偶然見かけた超美形のα・レンに一目惚れをしてしまいます。住所不定で子育てしながら風俗で働くという、訳ありが服を着て歩いているようなαに住む場所を斡旋し、何かと気にかけてお隣さんとして生活を始めるのですが、なにしろ一目惚れした相手がずっと近くにいるのです。
レンが気になりすぎてほとんどストーカーみたいになっていた渉ですが、この一目惚れをきっかけに、ついにΩのフェロモン分泌が始まります。そしてそのことに気付かないまま無自覚にレンを誘惑し、唐突にやってきた発情期に勢いに任せて身体を重ねてしまいます。その後、レンの生い立ちとトラウマを知って、好きな気持ちを押し殺してレンを傷つけないために距離を置こうとする渉。しかし、渉のことを本気で好きになっていたレンは諦めません。
運命の相手を見つけたからと奥さんに別れを告げられたレンですが、渉とは運命の相手じゃなくても添い遂げたいと口説きにかかります。
レンから離れようとしても生活範囲がだだ被りすぎて物理的に不可能なうえ、自分自身もレンが好きすぎて、最終的には口説き落とされて正式にカップルになります。彼らのほんわかした恋模様だけでも十分癒しなのですが、天真爛漫で超かわいいレンの娘も、恋のキューピットかつマスコット的存在としてとても優秀でした。作中に漂う癒しオーラを3割増しくらいにする力があったのではないでしょうか。
メインの登場人物に悪人がおらず、だいたいみんないい人で、安心して読み進められ、かつBL的な萌え要素もしっかり押さえられており、疲れた心のサプリとして沁みわたる作品でした。肌色シーンは割と控えめですが、不思議と満足感があります。癒しを求めてBLを読みたくなったらぜひどうぞ。
©ぴい/フロンティアワークス