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2018.05.01

【日替わりレビュー:火曜日】『五佰年BOX』宮尾行巳

『五佰年BOX』

「バタフライ効果」という用語があります。「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきが、テキサスで竜巻を引き起こす」ように、わずかな変化が、まったく別の大きな結果をもたらすという意味合いでよく使われます。

『五佰年BOX』バタフライ効果を扱ったSFマンガ

大学生の叶多(かなた)が古い蔵から見つけた箱。開けてみると、ミニチュアのように人間たちが暮らしている様子が再現されていました。しかも、中の小人たちがリアルタイムで動いているという不思議。うっかり叶多が箱の中に触ってしまうと、蔵が二つに増えたり、幼馴染の真奈が消されてしまったり、様々な異変が起こってしまいます。

『シュタインズゲート』でも、宝くじ当選番号を過去に送ったら、品切れだったドクターペッパーが買えたことがありましたけど、そんなちっぽけな話じゃありません。だって叶多は子供の頃から、ずっと真奈のことが好きだったのだから。

箱庭の世界はどうやら、500年前の戦国時代と繋がっているらしいことが判明します。その箱庭でキサという農家の女の子が、見えざる叶多の干渉を神様と崇めることから、箱庭の中でもドラマが動き出すんです。叶多がキサを助けたことで、武家の跡目争いに巻き込まれ、叶多の住む世界の改変をさらに加速させてしまいます。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、マーティが過去にタイムトラベルして、直接干渉することで未来(マーティにとっては現在)の歴史を変えました。『五佰年BOX』では、神の視点で過去に干渉していく行為が斬新に感じます。

バタフライ効果を扱った作品としては新しい切り口として、続きが気になるオススメSFになっています。

試し読みはコチラ!

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この記事を書いた人

かーずSP

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