コミスペ!

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2018.07.18

【日替わりレビュー:水曜日】『宇崎ちゃんは遊びたい!』丈

『宇崎ちゃんは遊びたい!』

俺の後輩はとってもうざくて巨乳です

「うざかわ」「アホの子」が好きな人はきっとかなり多いハズ。だって鬱陶しくまとわりついてきてデリカシーのない女の子って、ようは自分に心を開いているということだもの。いわば尾を振る愛犬のようなもの。

本作の作者の(たけ)先生は、pixivに自身の好みを詰め込んだ最高の「ウザい後輩」を描いてアップした。

ショートカット、巨乳、八重歯、「ッス」口調、アホ。宇崎花というキャラクターが誕生。シリーズとして描き続けているうちに人気が爆発、商業連載された。

宇崎花は、徹底してウザい。何かを考えて行動することはほとんどない。常時直感で動いている。
大学3年の先輩・桜井真一からしてみると、後輩・宇崎がピッタリ後をついてくるのは、どうにもちょっと落ち着かない。別に嫌ではないけれども(ここポイント)、勝手に人の唐揚げを食べ、1人で映画を見ようとするとバカにして笑い、バイト先に来ては仕事姿を見て吹き出す。イラッとはする。けれども全てに悪気がないから、ツッコミつつも心底憎いわけではない

直感的行動だからこそ、先輩への好意が丸見えだ。
2人はお互い、恋人ではないと明言する仲。友達がいないだろうと気にしてちょっかい出している宇崎と、構われている先輩、という名目で行動しているらしい。
そんなのねえ……嘘下手くそか!

2人でいる時は常に喧嘩しっぱなし。先輩は笑顔の時間よりはるかに怒っている時間の方が長い。
しかし傍から見たら、どう見ても気の合う関係であり、でも踏み出せない甘酸っぱい関係の男女にしか見えない

宇崎が女の子だから、と遠慮して気を使っている先輩。男女関係だと思われたら迷惑をかけてしまう、と実はそれほど嫌っていない。
バイト先の女性は下の名前で呼ぶのを知った宇崎は、いつもハイテンションなのに急に機嫌が悪くなる

「まあいいッスけどねー そッスかふーん」

あまーい。ごちそうさまです! ごちそうさまです!

拗らせ男子な先輩と、恋を認識しきれていないウザ絡み後輩。相性バッチリなので、ちょっとつつけばすぐ恋人同士になりそうだ。しかし「ウザい」つまり「気になってしまう」という絶妙な関係には、若い時にしか見られないキラキラした青臭さがある。2人の間に踏み込まず、もうちょっと見守りたい、と思ってしまう。

宇崎は超トランジスタグラマーで性格も明るい子。性癖的にドンピシャな人は多いだろう。けれどもこのマンガを読み終わると「自分が付き合いたい」とはならないかも。先輩と宇崎が一緒にいるのを遠くから見て「尊い」と味わうのが楽しい作品だ。

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