2018.07.22

【日替わりレビュー:日曜日】『ちはやふる』末次由紀

『ちはやふる』

え、なんで今更この作品を??????
と総ツッコミを食らう気さえする、超大人気マンガ。を、なぜここで改めて取り上げたかと言うと、掲載誌である「BE・LOVE」での直近のストーリーがこれまたすごいことになっているからなんです!!!毎回本気で泣きながら読んでいます。ハイライトが多すぎる、このマンガ……。

もはや説明する必要もないかと思うのですが、『ちはやふる』は小倉百人一首競技かるたをテーマにしたスポーツマンガであり、恋愛マンガ(たぶん)。

小学6年生のときに福井から東京に転校してきた(おじいちゃんがかるたの名人!)の特技は競技かるた。そんな新とともに同級生の千早太一は団体戦に挑む。そして、時間は流れて3人は高校生。自他共に認める「かるたバカ」に見事に成長した千早はかるた部をつくり、自身もクイーン位を目指していく──。かるたで繋がる3人の想いを描く、青春ドラマです。

『ちはやふる』の素晴らしいところはたーーーーーーーーくさんあるのですが、もうね、ひとりひとりにまつわるドラマが濃すぎるんです。想いがひしひしと伝わってきて涙腺をくすぐる。ページをめくれば、名言が多すぎる。読んでいてグッとくるシーンばかり続いて、好きなシーンが決められない。千早・太一のかるたの師匠である原田先生と、部活仲間であるかなちゃんに何回泣かされたかわからない。マンガなのに、紙面から原田先生が語りかけてくる声が聞こえる。

そして、「マンガ原作の映画化はなかなか難しいものがあるなあ」と思うことが正直多いのですが、ちはやふるの映画化の出来はよかった! キャストもはまりがよかったですね。マンガ原作映画で三部作なんて、制作サイドのやる気と本気を感じるに決まってます。そしてなにより、うっかり、真剣佑さんを目で追ってしまう……。

現在38巻まで発売されていますが、女性マンガでこれだけ連載が続くのも珍しい。でも、読めば納得するはずです。千早が、新が、太一がここまでくるのに、これだけ想いを重ねないと、描かないといけなかった理由が。

本編では千早たちがかるたをずっと続けて、自分も周りも信じてやってきたからこそ見える景色の目前まできています。これから先の展開も、本当に本当に楽しみでたまりません!

この記事を書いた人

八木 あゆみ

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