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2018.08.28

【日替わりレビュー:火曜日】『ラヴクラフト傑作集シリーズ』田辺剛

『ラヴクラフト傑作集シリーズ』

スマホゲーム『Fate/Grand Order』の夏イベント、面白かったッス。サーヴァントたちと同人誌を制作して即売会に参加する話なんですけど、劇中で同人誌を作っていると思ったら、宇宙的恐怖(コズミックホラー)になっていた。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

『FGO』に登場する一部のキャラクターがモチーフになっているネタは、「クトゥルフ神話」と呼ばれる架空の神話体系になっています。19世紀の小説家であるH・P・ラヴクラフトが創造した世界観を総称して、「クトゥルフ神話」「クトゥルー神話」「ク・リトル・リトル神話」などと呼ばれています。

そんなラヴクラフト一連の作品を精力的にコミカライズしているのが田辺剛先生。

例えば、『狂気の山脈にて』は、南極探検隊が極地で、人類史以前に存在したとされる超文明を発見する話。別働隊の惨殺された現場、奇怪な五芒星を模した死体の山。奥へと続いていく「何か」の足跡。米国ミスカトニック大学のダイアー教授は、好奇心を抑えられずに進んでいくと……。

不可思議な遺跡を探索していく様子が丁寧に描かれていて、ドキュメンタリー映画のような読み応えになっています。田辺剛先生の作風と非常にマッチしていて、ラヴクラフト作品のおどろおどろしさの表現としてはこれがベストでは、と太鼓判を押します。

元々のラヴクラフト作品自体には正直、当たり外れが大きいです(※個人の感想です)。しかし、この『ラヴクラフト傑作集シリーズ』は面白いタイトルをチョイスしているので、元ネタのラヴクラフトに触れたい人には安心してオススメできる内容になっています。

『デモンベイン』『這いよれ! ニャル子さん』などたくさんのオタク作品でモチーフになっているクトゥルフ神話。田辺剛版コミカライズで触れてみるのもいいんじゃないでしょうか。

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この記事を書いた人

かーずSP

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