コミスペ!

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2018.09.06

【日替わりレビュー:木曜日】『彼女のカーブ』ウラモトユウコ

『彼女のカーブ』

キュートで読後感爽やかな、女の子たちの物語

女の子はかわいい。
豊満な子もスレンダーな子も、ショートカットの子もロングヘアーな子も、背が高い子も背が低い子も、色黒な子も色白な子も、そういった二項対立自体が無意味だと感じられるほどに、「女の子」という存在はかわいい。

かわいい女の子が好きだというより、女の子という存在や概念自体がかわいくて仕方ない、という人には、ど真ん中に刺さるのではないか、という作品を先日みつけた。

ウラモトユウコ『彼女のカーブ』

たまたま表紙の絵が可愛くて、ジャケ買いした。2014年と、ちょっと前に出たものではあるのだが、もっと早く出会っていたかったと思えるほどに、大変キュートで、それでいて、一筋縄ではいかない濃い作品であった。

一話完結の短編集で、毎回女の子の肉体の一部にフォーカスした物語が描かれる。第一話は、胸。第二話は、ほくろ。第三話は、薬指。第四話は、まつげ……毎回そこに描かれるパーツは、主人公にとってのコンプレックスだったり、忘れられない思い出だったり、男性を惹きつけるチャームポイントだったりする。

全編「女の子」に対しての愛があふれていて、“ちょっと嫌なやつ”ですら可愛く見えてしまう。その天真爛漫さにふりまわされるんだけど、憎めない子ばかりで、毎回ちょっとほっこりする。

奇想天外な設定があるわけでも、刺激的な描写があるわけでもない。地味といえば、地味。しかし、一コマ一コマ、顔やパーツだけではなく動きやポーズまでキュートな女の子たちが息づいているこの作品は、読後感が爽やかで、毎話「いいもの読んだ」と思うこと間違いなし。というか、エロティックに走らずに、ここまで可愛く女の子を描けるって、実はすごいことなんじゃないか。

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