2018.09.17

【日替わりレビュー:月曜日】『とりたん』山本小鉄子

『とりたん』

ほのぼの異種間恋愛、のはず!

本作『とりたん』は、カラス×人間の探偵(という名のなんでも屋)、という組み合わせのBLです。
鉛筆と消しゴムでもカップリングが成立する業界なんで、掛け算の左右両方とも生き物なんて超ハードル低いです。余裕ですね!!

カップリングの人間の方、犬崎は、鳥の言葉がわかる特殊能力持ちの青年ですが、子供のころハトにメンチ切られて「●すぞ」といわれて以来、鳥が苦手です。いわゆるトラウマですね。

そんなある日、飛んできたカラスが突然、名前を呼んで話しかけてきて以来、そのカラスのことが気になり始めます。カラスにある日突然、名前を呼ばれて浮かんでくる疑問が「なんで名前知ってんの!?」になるあたり、もはや普通の人間ではありませんね。

クロと呼ぶことにしたそのカラスのことが気になるあまり、大家さんの息子の高校生・の声をクロと間違えてしまう始末。人間とカラスを混同するの? 声が似ているってあなた、「カアカア!!」って鳴くのと人語という時点で、類似性を見いだせたこと自体が奇跡的ですね!?

それどころか、犬崎、カラスへの恋心を自覚しちゃったりします。

哺乳類と鳥類。二本足で歩いてること以外共通点ないよね!? 恋しちゃって大丈夫? 生き物として? オス同士という以前の段階での障害が多すぎて、BLのメインテーマである男同士以前のところに疑問符が乱舞してしまうのはまだまだ修行が足りないからなのでしょうか。きっとそうですね!

鳥類・カラスでオスのクロと、人類・高校生・男性の充がどちらも気になって、そもそもなんかこいつら似てる? と思い始めつつ、カラスへの恋心を人間に相談する犬崎。妙なタイミングでキョドっちゃう充くん。

そう、マンガだからわかる。

カラスのクロ=人類の充

だろ!!!!!? なあ??? っていうこの本来ありえない「=」の記号が脳内にチカチカしますよね。

クロへの恋心は、サクッと本人に見破られ「まずいな」と振られてしまい、酒の力でなんとかふっ切ります。で、カラスのクロへの気持ちが吹っ切れたと思ったら、次は充が気になり始めた犬崎、今度はカラスに人間の男への恋を相談します。いくらカラスの頭がいいからって鳥に恋愛相談するなよ!! と思いますが、言葉が通じるなら種族の違いなんて些事なんですねきっと……。

1巻は、充が謝りながら突然犬崎にキスをしたところで終わっているんですが、そのごめんなさいは絶対に「クロ=充」を黙っていてごめんなさいってことですよね!!? ってほとんど確信しながら読み終えました。2巻でそれが証明されるのがとても楽しみです!

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この記事を書いた人

アキミ

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