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2018.10.17

【日替わりレビュー:水曜日】『お嬢様の僕』田口ホシノ

『お嬢様の僕』

着替えのできないお嬢様たちのお手伝いは刺激的すぎる

思春期男子の夢の一つ、「女の子の服を脱がせたい」。これが毎日かなってしまうマンガだとなれば、そりゃ読むしか無い。

ただしそのあと必ず「服を着せなければならない」。つまりエッチなことができるわけではなく、「毎回着替えをしてあげる」というシチュエーション。うらやましいような、かなり面倒くさいような……。

高校一年生の近衛養太郎(このえ・ようたろう)の家にやってきたのは、ショートカットの超絶美少女お嬢様・西園寺翼(さいおんじ・つばさ)。メイドをしている母親が、お仕えしている家のご令嬢の世話を、養太郎にさせようという魂胆らしい。

ほぼ同じ時期に、父が執事として仕えている家の金髪のご令嬢・九条みのりも家に転がり込んでくる。やっぱり養太郎に世話をさせようという魂胆。

女の子2人との一つ屋根の下生活がはじまる……とドキドキしてもいられない。なんせ2人は、生活の全てを人に任せていたため、全く何も知らない。家事はもちろん、自分で着替えることすらできないのだ。養太郎がしなければいけない「世話」の量は、想像と桁違い。

極端すぎる世間知らずっぷりからなる行動が、ちょいエロポイントで楽しい作品。ただし2人の「お世話」に対する思考は、少し違っている。

翼は本当に何も知らず、聞いたままに受け入れてしまう少女。着替えの際も恥じらいはゼロ。養太郎のことは、自分と違う身体を持つ優しい人、という認識。2~3才児くらいの、自我がはっきりしていない状態で親を見るかのような視点だ。

一方みのりは、翼ほどなにもできないわけじゃない。ただ幼馴染でもある養太郎に構って欲しいという思いが非常に強いため、恥じらいながらも世話をしてもらいたい、とダダをこねている。甘えん坊な5才児くらいの感情だ。

幼児的な2人、困ったことに身体と心は成長している。養太郎に対しての好意はどんどん形になっていくものだから、バランスが取れず中々にやっかい。みのりは恋愛として養太郎に「好き」という意識を直球でぶつける。翼は「アイスと同じ」くらいに好きらしい。ただ2人のその認識が果たして、文字通り受け取っていいものかは、どうにもわからない。

着替えられるようになっても、世間一般常識を知らない2人の庶民学習は前途多難。全部こなせるようになるのがゴールなのかもしれないが、読んでいる側としては「着替えさせる」シチュエーションはちょっと残して欲しい気持ちはある。「足りない」ことに萌え・エロスがあるヒロインたちだからだ。

次の養太郎の試練は、2人の「入浴補助」。おいしい奉仕かと思いきや、仕事なので興奮するのは許されないという生殺し状態。思春期男子にはきつすぎる。さらなるギリギリご奉仕と、甘えん坊女子の描写に期待。

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