2019.01.16

【日替わりレビュー:水曜日】『鬼ギャルさん!鬼気迫る!!』ほりかわけぇすけ

『鬼ギャルさん!鬼気迫る!!』

パワフルギャルな鬼娘は、とってもセクシーでかなり純情

ちょっと大きい女の子フェチは、マンガでは欠かせないジャンル。いわゆるリアル系サイズフェチ。有名どころだと『富士山さんは思春期』などが挙げられる。

この作品で登場するヒロインは、鬼の娘・西大寺茜(さいだいじ・あかね)。主人公の少年・桜井鋼(さくらい・こう)と、頭2つ違うくらいに身体が大きい。

人間界にやってきた彼女は、鋼の家にホームステイすることになった。鬼と言えば人間を喰らう存在。しかしそれは今の社会じゃまずいということで、「性的に喰らう」ことが目的になったらしい。

鬼の両親はそれを達成するのを望んでいるものの、茜自身は純真で普通の女の子。鋼も好きな女の子がいるし、茜の気持ちを大事にしたいので、不純な行為はしたくはない。かくして、鋼と茜のえっち寸止め生活がはじまった。

身長と、健康的かつダイナマイトすぎるボディ、そして一見性的に奔放そうに見えるスタイルの褐色(鬼だから)ギャル、という要素が相まって、茜の身体のセックスシンボル感は半端じゃない。特に大きいがゆえに「力づくでねじ伏せられて、性的に喰われる」という状況、妙に生々しい。表紙がまさにそのシチュエーション妄想を見事に再現。肉食系女子感!(実際人肉食ですが)

この作品の世界は、「鬼門」が開いたことで異界の住人達と異文化交流が盛んに行われている、というのが特徴。人間だけじゃなく、異界人が日常的にあちこちで見られる。なので、「鬼」というのはさほど極端に目立つ特徴ではない。中には下半身が蛇の蟒蛇(うわばみ)がいるくらいだ(こっちもまた艶かしくて性的)。

茜が注目されるのは鬼だからではなく、「ギャルな見た目で性的に喰らう」という面が噂になってしまったからだ。実際はそんなことがないから、茜と鋼は困惑続き。

異文化交流ものは、どこまで受け入れられるか、迷惑だと考えず譲歩しあい、隔たりのない家族や友人になれるかが大きなテーマの一つ。

この作品の場合、種族の壁はさっくりクリアしつつ、純情な鬼であることの苦労を鋼が知り、一緒に住む家族として受け入れようとする部分がキモだ。鋼が恋心をいだいている、茜と真逆で背の小さい呼子という幼馴染がいるため、恋愛ものとしては一筋縄ではいかなさそうだ。茜が2人の恋を応援しようとしているあたりの健気さも是非見てほしい。

とはいえ何より、パワフルセクシーな茜の色気を純粋に楽しんでほしいのは事実。大きな女の子が無邪気な子供のように抱きついてくる様子は、ときめきポイント高し! 褐色肌好きにもおすすめです。

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