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2019.02.06

【日替わりレビュー:水曜日】『グランジェリー』鰤/牙, 夜桜エレル

『グランジェリー』

少女たちよ戦え、下着丸出しで!

下着オタクの島崎結衣は、ブラやパンツなどランジェリーに目がない少女。ある日空から降ってきたしまパン。それは選ばれたものが着用すると、強大な力を手にすることができる「グランジェリー(聖なる下着)」だった。しまパン「ブレイブストライプ」を履いた結衣は、闘士として化物と戦い始める。

変身美少女作品……なのだが、なんせ履いたパンツの部分だけ透けて見える、という珍妙なデザインのせいで、画面が非常にシュール。真面目な顔してパンツむき出しの少女が、ヘッドシザーズ・ホイップを決めるシーンに入る文字が、パンクラチオンではなく「古代下着闘法(パンチラクオン)!!!!!!」

導き手のような少女が、結衣を見ながら言う。「ああ…あなたも開けてしまったのね…パンチラの匣を…」

その他にも、ガーターベルトのシスターや、巨乳ブラのお嬢様など、ランジェリー絡みの戦士「ランジェル」が次々登場する。その度に登場する文字が「黄昏に浮かぶ理想胸(パーフェクト・イマジネーション)」「持たざる者の誓い(ノーブレスト・オブリージュ)」など、脱力するダジャレ混じりのものばかり。スケベネタ特化の「キルラキル」といったノリ。

描かれている戦闘シーンはスピード感があり、強大な能力のランジェルもいるため、迫力満点。特に近接戦闘中心の結衣のアクションは、しっかり格闘技しているのも魅力。至ってランジェルたちは真面目です。

敵として襲ってくるのは、理性を失って変貌した人間「ネイキッド」。起こっている事件は深刻なものだし、ランジェルたちも気を抜くと負けかねない際どい状態。ランジェル同士で協力しあわなければ、おそらく今後勝てなくなってくる。だからこその連携プレーを、1巻後半で早速見せてくれている。各々能力が全く別物なので、どう応用し戦っていくかが重要。ここは戦闘少女もの王道の血を継いでおり、非常に熱い。

とはいえ画面は、パンツブラジャーランジェリーの嵐。結衣のしまパン描写は、格ゲーで女性キャラのパンチラを見たくてポーズを押したことがある人ならきっと満足できる、身体美とのコントラストを意識した、絶妙な角度で表現されている。匠の域だ。

衣装を脱ぐから下着がいやらしいのではない。裸を覆うから下着は理性の象徴なのだ……という思想。ここがどうテーマとして描かれるのかは気になるところだが、今は歌舞伎の見得を切るかのごとく、パンツやブラをかっこよく見せている少女たちの描写を堪能し続けたい。

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