2020.06.19

何もない田舎町に超有名女優が転校してきたけど、その裏の顔は超ひねくれもので・・・!?『ぼくらのスタア☆ガール』那波マオ【おすすめ漫画】

『ぼくらのスタア☆ガール』

3D彼女』の那波マオ先生の新連載『ぼくらのスタア☆ガール』の第1巻が発売されました。
さっそくあらすじをご紹介しましょう。

田舎町にある中学三年生のクラスに転入してきたのは天才女優・橘伊央。彼女の大ファンである嘉次郎は天使のような伊央の姿に大興奮! しかし伊央の裏の顔は超ひねくれもの。ある日、隠していた伊央の本性がクラスのみんなにバレてしまい……!?

天使の皮を被った悪魔

何もない田舎町に、超有名女優が転校してくるという夢のような物語。小さいころから子役として名を馳せ、十代にして様々な賞を受賞するような本格女優。

そんな子がなぜこんな田舎町に……? という疑問は当然湧き上がるわけですが、1巻ではそこは明らかにされません。うん、これはじっくりと長期で描いていく布石ですね。

さて、そんな超有名人の伊央ですが、その性格は超絶ひねくれもので、引っ越してきたこの町のことも、この町に暮らす同級生たちのことも内心では見下しています。

転校当初こそその演技力を活かして天使のような振る舞いを見せていましたが、さすがにそれをずっと続けるのは難しく、割と早い段階でその本性があらわに。人気者に対するやっかみなどもあり、伊央は孤立してしまいます。

伊央を取り巻く2人の男の子

しかし、一方でそんな本性を知りつつも付き合ってくれる友達もできます。筆頭となるのが、伊央が転校してくる前から伊央の大ファンで、将来は伊央のマネージャーになり結婚したいと言っていたほどの男の子・嘉次郎。もうファンというか信者ですから、伊央がどんなだろうと常に味方

そしてそんな嘉次郎の友達で、嘉次郎とは打って変わって芸能には一切興味の無い、建築家志望のローテンション男子・海里。彼は逆に伊央に興味なさすぎて、変に騒ぐことなくフラットに彼女に接することができ、逆に伊央から「なんだこいつ」と思われる感じ。伊央のお隣さんというところもポイントです。

圧倒的ポテンシャルを感じる

この他にも伊央と打ち解ける子が登場してくるのですが、まあそう多くは増えないでしょう。あくまで中心はこの3人。人物配置的に、ここから三角関係に発展したりとかあるのかもしれませんが、1巻時点ではそういった気配は一切なし。現時点ではあくまで物語の土台作りといった雰囲気が漂います。

一応彼らは中学三年生なのですが、映る姿は小学校の高学年~中一ぐらいに見え、幼いというか、逆に言えばこれから成長する余地が結構ありそう。なんとなくですが、高校に上がってさらに物語を展開するなんてことがあるのではないでしょうか。彼女がどうしてこういった環境に置かれているのか含め、まだまだ明かされていない背景もあり、2巻以降の展開に大いに期待が高まります。

個人的には性悪ヒロインってほんと大好物でして、もうそれだけで最高って感じなのですが、本作に関しては多感な中高生の青春群像の様相を呈しそうな雰囲気も醸し出しており、好物要素てんこ盛り。

1巻時点で、あらすじ紹介に書かれている以上のことが何かあるの? と言われると何もないんですけれど、期待感が尋常じゃないのですよ。力強くオススメしたい一作でございます。

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いづき

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