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2019.03.23

どの巻から読んでもOK! 歴史上の偉人たちがキュートな猫ちゃんに!『ねこねこ日本史』そにしけんじ【おすすめ漫画】

『ねこねこ日本史』

本日のピックアップは実業之日本社のWebマンガサイト「COMICリュエル」で連載中のこちら、『ねこねこ日本史』である。

2016年からNHK Eテレでアニメ版が放送されているので、そちらでご存知のかたもおられるかと思う。

歴史にかぎらず私たちが物事を勉強するさい、興味のフックがあればあるほど捗るもの。例えば「マンガで学ぶ〇〇」のように媒体レベルで親しみを生み出す手があるが、本作はさらに歴史上の重大な出来事を織りなした偉人たちをにゃんともキュートな二頭身の猫ちゃんたちに擬「猫」化しており、「マンガの楽しさ × マスコットキャラクター的愛玩性」という掛け算で読者と歴史の距離感をグッと縮めている。

大勢の猫たちがニャーニャーと群がりケンカする場に颯爽と現れネコジャラシを駆使して争いを治める邪馬台国女王・卑弥呼(猫)。
大臣・蘇我馬子(猫)の建てた飛鳥寺の大仏さまで爪をといで怒らせてしまい対立関係を招く聖徳太子(猫)。
敵味方の区別がつかず戦ってしまいややこしいことになる足利尊氏(猫)。
あだ名どころか本当にサルの秀吉をおともにしている織田信長(猫)。
たくさんの犬を飼う徳川綱吉(猫)。
マタタビジャンキー大石内蔵助(猫)。
外国産の猫に出会って世界を感じる坂本竜馬(猫)……。

などなど、“猫の姿で描く”だけではなく“猫だからこんなことをする”可笑しさまで踏み込んでいるのが上手い。

そして、その可笑しさを通して立ち上がってくるのは、猫たちをシンボルに借りて紹介される我々の日本の歴史であると同時に、描かれたとおり猫の惑星における猫の日本というパラレルな異世界の歴史シミュレーションでもある。言葉遊びになるが、本作はタイトルに「ねこねこ/日本史」「ねこねこ日本/史」という二つのニュアンスが重なっているといえる。

だから歴史物への興味が先で読んでも、あるいは単純に動物コメディマンガを求めて読んでも、どちらでもじゅうぶん楽しめるはずだ。

なお、既刊6巻まで出ている単行本は一冊ごとに古代から幕末までの流れで、一時代に一人の人物をフィーチャーしており、どの巻から買っても支障がない構成になっている。まずは目次などをチェックして、好きな偉人が出てくる巻から手にとってみると入り込みやすいだろう。

試し読みはコチラ!

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この記事を書いた人

miyamo

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