2020.10.22
舞妓さんたちにも、ふぅと一息つく時間がある。そんなひとときを支える「まかないさん」の毎日を描いた温もりいっぱいの物語!『舞妓さんちのまかないさん』小山愛子【おすすめ漫画】
『舞妓さんちのまかないさん』
「キヨちゃんのくれる毎日にはじないような立派な舞妓さんになれますように。」
舞妓さんたちにも、ふぅと一息つく時間がある。そんなひとときを支えるキヨの毎日を描いた『舞妓さんちのまかないさん』を紹介します。
京都の舞妓さんたちが共同生活を送っている「屋形」と呼ばれるおうちで「まかないさん」として毎日の食事を作っているキヨ。
もとは舞妓になるために青森県から京都に来たのだが、マイペース過ぎる性格が故に早々に「お止め(舞妓見習いクビ)」を宣告されてしまいます。青森に帰ろうとしていたその時、前任のまかないのおばちゃんが腰を痛めてしまい屋形の台所は大打撃。お弁当の毎日にみんなうんざり。
「わたし…ごはん作ってもいい?」
冷蔵庫にあるものだけで、パパッとまかないを作ってしまいます。その日から、キヨのまかないさんとしての日々が始まります。
オススメポイントはキヨの「生き様」
「生き様」っていうとちょっとギラギラしちゃって、ゆるゆるマイペースなキヨには似合わないのですが、読み進めていくと時々ハッとしちゃうくらい強くて素敵な女の子だなと感じることが多々あります。
キヨのすごいところは他人に対して思いやり、すぐに行動できるところ。きっと登場人物全員、キヨのことが大好きです。
そしてそんなキヨの姿をみて、背筋がシャンとする舞妓さんたち。素敵だな〜。
余談ですが、数年前、友人が京都で予約してくれたゲストハウスが偶然この作品の聖地で、お話の中心となるキッチンに入ることができました。雰囲気そのままで感動でした。
キャラクターの魅力の他に、京都ならではの魅力も伝わってきます。京都の空気を吸いたくなる!!
オススメコミックBGMは、手嶌葵の「朝ごはんの歌」
冬の朝にキヨがご飯の支度を始めるシーンのイメージにぴったりの曲です。
『舞妓さんちのまかないさん』は、キヨの美味しいごはんをみてゆったりした気持ちになりたいときはもちろん、自分の背筋をちょっとシャンとさせたいときにもオススメな作品。ぜひお手にとってみてください。
今日の#グラレコミック
#グラレコミックとは?:さまざまなモノ・コトをイラストやテキストでまとめ、コミュニケーションツールとして用いられる手法、グラフィックレコーディング。面白かった漫画作品をグラレコして、作品への愛を書いて描いて布教していきます。