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2018.09.21

【インタビュー】『ハッピーシュガーライフ』鍵空とみやき「それぞれの思う愛や個性がはっきり見えてきた」

花澤香菜さんの甘くて怖い熱演も大評判! アニメも話題騒然の『ハッピーシュガーライフ』

『ハッピーシュガーライフ』1巻書影

誰も愛したことのなかった女子高生・松坂さとうが、初めて本気で愛した少女・神戸しお。二人の甘くて幸せな生活を脅かそうとする数々の外敵を、さとうは徹底的に排除していく。脅迫、暴力、そして……純愛サイコホラーの決定版!

可愛らしい絵柄と陰惨な展開のギャップが魅力の本作。今回は作者の鍵空とみやき先生にメールで様々な質問を投げかけて、答えていただきました!

(取材・文:かーずSP/編集:コミスペ!編集部)

マンガを描いていても頭の中で自動的にセリフに声がつくようになった

──現在テレビアニメが放送中ですね。今までご覧になったご感想はいかがでしょうか?

©鍵空とみやき/SQUARE ENIX・ハッピーシュガーライフ製作委員会

鍵空とみやき(以下、鍵空):声優の皆さんの演技が、とても迫力があって素晴らしいと思いました。主演の花澤香菜さんと久野美咲さんは実際にも仲良しでいらっしゃるので、本編でもさとうとしおの二人の世界になると本当にかわいらしく、仲良しな雰囲気を感じました。

──ご自身の描かれている作品がアニメになるというのはどんなお気持ちでしょう?

鍵空不思議な気持ちです。マンガと違ってキャラクターたちが動いて喋るので、同じ作品ではありますが一視聴者の気持ちで見させて頂いていると思います。

──アニメから刺激を受けた点はありますか?

鍵空:アニメになる前は声のイメージはあまりなかったのですが、アフレコなど拝見したりしているうちに、マンガを描いていても頭の中で自動的にセリフに声がつくようになった気がします。

背丈の違う女子が二人並ぶと可愛い

──どういった経緯で、本作の内容が決まっていったのでしょうか?

鍵空:最初はさとうとしおのキャラを中心にラブコメな話などを考えていたのですがなかなか上手くまとまらず、私がホラー好きというのもあって路線をそっちに変えてみました。

二人のキャラを活かしてそういう話を作っていったら読み切りの「ホワイトシュガーガーデン、ブラックソルトケージ」が出来上がりました。『ハッピーシュガーライフ』はその読み切りを連載用に組み直して仕上げていったものです。

──その時と今とでは、性格や容姿が変わっているのでしょうか?

鍵空:しおは元々は強気でずいずい攻めてくるキャラでした。小さな猛獣をイメージしたんだと思います。今の『ハッピーシュガーライフ』のしおだと、ハムスターとかそっちの方がイメージが近い気がしますね。さとうはあまり変わっていない気がします。容姿は、二人とも読み切りの時からそんなには変わっていないです。

主人公のしお(左)とさとう(右)

──年の差カップル、百合要素については意識されていましたか?

鍵空:あまり意識はしていませんでしたね。でも背丈の違う女子が二人並ぶと可愛いなと思います。

──「ハッピーシュガーライフ」というタイトルはすんなり決まりましたか? またはボツタイトルなどあれば教えてください。

鍵空:読み切りの時は「ホワイトシュガーガーデン、ブラックソルトケージ」と長いタイトルでしたが、連載用の一話のネームができたあとにタイトルはもっと短くて覚えやすいのにしようということになり、色々と考えた結果1話の最後にセリフででてくる「ハッピーシュガーライフ」になりました。ボツタイトルは愛葬とかです。あとはあまり覚えていません。

──本作を描く時に意識されている点はございますでしょうか?

鍵空:マンガの効果の話になりますが、さとうの表現で甘いとか苦いとかあるので、甘いシーンからは甘さを感じられたらなと思ってトーン効果などを意識して色々やっています。

甘いシーンは飛びっきり甘い雰囲気に

それとは真逆の暗いシーンなどは、なるべくギャップがでるように冷たさを感じるような暗い効果を模索しているのですが、難しいです。

そして暗いシーンでは突き落とされるかのような冷たさが。

──物語にご自身の経験が反映されているところはありますか?

鍵空:特にないと思います。ただ怖い映画などはよく見ていたので、その時受けた衝撃だったりは反映されているかなと。

──1巻連載時と現在で、何か変化した点はございますか?

鍵空:ハッピーシュガーライフ、1話と最新話を比べると多少絵が変わったのかなと思いました。今1話を見るとなんだか恥ずかしいです。

──鍵空先生の中で、連載が進むにつれて印象が変わっていった子や、変わらずにいる子はいますか? 作者の意図してなかった行動をとるキャラがいたとしたら、ぜひ教えてください。

鍵空三星太陽です。1話の時点ではそんなにデンジャラスな生き方をする予定はありませんでした。

第1話でさとうに告白をしてフラれた太陽。その後の「デンジャラスな生き方」は本編にて!

話を続けていくにつれそれぞれの思う愛や個性がはっきり見えてきた

──みんなそれぞれ個性の強いキャラクターたちですが、人物造形で意識している点はございますか?

鍵空:意識できているのかはわかりませんが、皆どこか欠けているというのはあると思います。キャラを作った時点では、設定は結構ざっくりしていてそんなに個性なさそうと思っていたのですが、話を続けていくにつれそれぞれの思う愛や個性がはっきり見えてきたので、話の中で多少深みが出てきたのかなと。

さとうとしお以外のキャラたちそれぞれの思いも交錯していく

──XXXXちゃんが死ぬのは想定内だったのでしょうか?(ネタバレのため伏せ字)

鍵空:多分、2話か3話の時点で決まったと思います。ただ、ここは物語の大きな山場なので、印象的にするにはどうしたらいいのか色々悩んだ23話でした。

──すんなり描けたところ、苦労したところはございますか?

鍵空:どこもかしこも結構苦労していますが、さとうや三星の行動は割とすんなりは出てくるので、二人がいる場面は結構話が作りやすかったです。

先生にとって行動が考えやすいという、さとうと三星

昼ドラのドロドロはとても勉強になった

──子供の頃からお好きだったマンガや小説、映画やテレビ番組などオールタイム・ベストを教えてください。

鍵空『HUNTER×HUNTER』が大好きです。

──ご自身の作品・作風に影響を受けた作品はありますでしょうか?

鍵空:色んな作品を見てきたので、色んなものに影響を受けていると思いますが、一時期昼ドラにハマっていたのでその辺のドロドロは大変勉強になりました。

──いつ頃からマンガ家を目指しましたか?

鍵空:もともと趣味で同人誌など出していたところ、担当さんにお声かけて頂いて商業でマンガを描き始めました。

──スランプ脱出法はありますでしょうか?

鍵空:散歩や睡眠や何か、マンガを描く以外の他の事をします。

──鍵空先生にとって「マンガを描くこと」とはなんでしょうか?

鍵空「一つの表現方法」だと思っています。

──皆さんへのメッセージをお願いします。

鍵空:アニメがもうすぐ終わりを迎えます。どうなっていくのか最後まで見届けて下さると有難いです。そして原作はまだ続きますので、こちらもお付き合いいただけたら嬉しいです。

──お答え頂きありがとうございました!

作品情報

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この記事を書いた人

かーずSP

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