2021.04.21

『SHAMAN KING』の人気女子三人組「花組」のスピンオフ!凄惨な少女たちの過去を追う。『SHAMAN KING & a garden』武井宏之, ジェット草村, 鵺澤京【おすすめ漫画】

『SHAMAN KING & a garden』

『SHAMAN KING』の人気女子三人組「花組」のスピンオフ!凄惨な少女たちの過去を追う

現在テレビで放送中の『SHAMAN KING』は、しっかりと完結した原作に沿った内容での再アニメ化作品。当時の空気(ケータイなどがなかった1990年代)をそのままに活かしながら、アニメーションとしてはハイクオリティに、キャラクターの言動は再解釈されより解像度があがり魅力的に描かれている。

世界各地のシャーマンたちが集って競う、という物語設定が世代を超えて愛されるのは、この作品が特異な群像劇として描かれている点が大きいだろう。そもそも各国の神話伝説にあわせた持ち霊で戦う、というのは老若男女問わず心をくすぐるものがある。それでいて命を賭けるような戦いに身を投じるからには、個々にえげつないほどの執念があるはずだ。

そのこともあって、昨今「シャーマンキング」のスピンオフ作品が続々と登場している。天使を操るX-LAWSのメンバーを描いた「SHAMAN KING マルコス」、中国の道家の二千年のしがらみを描いた「SHAMAN KING レッドクリムゾン」、最愛の人を蘇らせるため狂っていくファウスト8世を描いた小説「SHAMAN KING FAUST8」など。いずれも本編に出てくる人気キャラクターだ。

今回紹介したいのは『SHAMAN KING』の敵チームに出てくる名脇役にして、連載当時かなりの人気を誇った女の子三人組・花組を描いた『SHAMAN KING & a garden』。

パンキッシュな衣装にタバコが似合うエクトプラズム使いカンナ・ビスマルク、髪の毛ふたつしばりの活発な魔女っ子マチルダ・マティス、ダウナーで情緒不安定な金髪ツインテゴスロリ人形使いのマリオン・ファウナ。3人が並んだ時のビジュアルが良すぎる上に、敵としてめちゃくちゃに強いため、印象に残っている人は多いと思う。

1巻ではカンナ・ビスマルクの少女時代が描かれている。原作本編ではスレた大人の女性として描かれていたが今回はビスマルク家の令嬢として登場。幼い頃から霊媒体質で、死霊が見えるのみならず、口からエクトプラズムが漏れ出て制御できず、悲惨な子供時代を送っていた。

しかし両親やメイドなど、愛する人を救うために自身の持つ境遇を「受け入れる」ことを決意。ドロドロとしたエクトプラズムとの共存生活は幸福への一歩であるはずだった……。

原作を読むとわかるが、カンナは物語上敵役にまわっているが、基本悪人ではない。花組の残りのふたりも同様だ。だからこそ今回のスピンオフは彼女への感情移入度を何倍にも膨れ上がらせてくれる、物語の魅力の底上げ作品になっている。

おそらくこの漫画を読んでから、今後アニメで登場するであろう花組を見たら、彼女たちへの愛着は何倍にも膨れ上がるはずだ。

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