2021.06.30

大人になった関くんの子どももやっぱり一人遊びが大好きすぎて、横井(元)さんは子育て大奮闘!『となりの関くん じゅにあ』森繁拓真【おすすめ漫画】

『となりの関くん じゅにあ』

大人になった関くんの子どももやっぱり一人遊びが大好きすぎて、横井(元)さんは子育て大奮闘!

となりの席の関俊成(せき・としなり)くんは、いつも一人でこそこそ授業をサボってなにかして遊んでいる。真面目な横井るみさんはそれが許せない。

編み物をしたり、ロボットでままごとをしたり、怪獣映画を撮ったり、オリジナルボードゲームを作ったり。なんとか横井さんはそれを阻止しようとするも彼のマイペースさについ流されてしまう。

学校のひとりの机空間でどれだけ一人遊びができるのか、という無限大の想像力を描いた『となりの関くん』は大ヒット作品になり、アニメ化もされた。ただ1話完結で関くん級のウルトラな一人遊びを続けるのは、漫画としてバランスを保つのが大変。特に観察者である横井さんが驚かなくなるのでは? という作者の思いがあり、人気絶頂のまま10巻で一度おやすみに入っている。

そこで産まれたのが、この「じゅにあ」だ。中学生時代からの10年後、関くんと横井さんが結婚。うまれた「まっくん」こと真来(まくる)を育てる育児漫画になっている。

と言ってもやはり関くんの息子なだけあって、2歳のときから一人想像遊びが大好き。まっくんが紙や風船を使って想像で作るオリジナルワールドを元「横井るみ」・現「関るみ」さんがどう読み解くか、という面白さは以前と変わらない。無料公開用に描いたこの作品がネットで人気になったため、連載として決まったそうだ。

元の『となりの関くん』は、関くんの傍若無人なサボりを、真面目な女子の横井さんが勝手に観察者となって注意したり、やりすぎになった時に止めに入ったり、時にその遊びに参加させられたり、という横井さんが関くんのお姉さん的ポジションだった。10巻も続いていて常に隣にいるのに、ふたりは作中で直接的な会話をほとんどしていない、というのもユニーク。

今回は「お母さんと息子」という関係がはっきりしている。横井さんは中学時代の関くんのことを基本眺めているのが主体だったのに対し、まっくんに対しては積極的に語りかけるし、意思の疎通を図ろうとする。教育としてベストな方向に導くため、まっくんの一人遊びには積極的に介入するのが、元の作品との大きな違いだ。

またまっくんの一人遊びは、部屋全体がステージになる。机の上だけだった関くんとは異なり、遊び方の自由度もあがった。ただし関くんの超絶クオリティ工作などは2歳のまっくんにはできない。「一人遊び漫画」としてはベクトルは同じでも全く異なるアプローチになっているため、元からのファンならかなり新鮮に楽しめるはずだ。

こうなってくると、やっぱり一人遊びの関くんと眺めている横井さん、中学時代からお互い気があったんだね…みたいなニヤニヤが生まれそうになるが、実は中学卒業後は全く会うことがなく、しかも全然気にも留めていなかったという驚愕の事実が判明。本当に観ているだけだったのか!?

前作でも出てきた妄想家の後藤さんをはじめとした他のキャラの成長した姿も含め、学校という枠から解放されたことでどう「社会」と「一人遊び」が描かれるのか楽しみだ。

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たまごまご

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