2021.08.09
同期同士がくっつくリーマンラブ。どちらが告白するのか、駆け引きのシーソーゲームをお楽しみください。『プライドにキス』タダノヤス【おすすめ漫画】
『プライドにキス』
同期同士がくっつくリーマンラブです。
同期でライバル同士、お互いが意識しているのに、相手に好きと言わせたくて焦らしたりとぼけたり。
「傲慢だけど仕事ができる攻×素直になり切れないおっとり受」という組み合わせですが、同期同士の気安さもあってか、気配は完全にケンカップルの様相を呈しております。
気が強い大川と、何かあったときにそれをなだめる水瀬は、社内でもコンビ扱いを受けるほど距離感が近く、コンビでありつつ成績を競うライバルでもある関係です。
出張先での部屋の予約ミスからのダブルベッドでの添い寝、寸止めキスなど数々のフラグを立てながらもなかなか好きと言えないせいで、フラグを蹴散らして並走しているようにしか見えません。お互いがお互いを意識しつつ、さてどちらが告白する? という駆け引きのシーソーゲームがどんどん展開されていきます。
社内でつけられた新人に嫉妬するくらい水瀬が気になる大川で、誰が見ても完全に同期を新人に取られて嫉妬しているようにしか見えないのですが、それを否定してみせるあたり、あまり余裕がありません。水瀬も水瀬で、早く告白して両思いになりたいのに、なかなか思い切りがつかずに時間が過ぎていきます。最終的には、大川が会社を辞めるかもという噂がきっかけになって、
「好きだよ!!!」
「知ってるわ 俺だって好きだよ!!」
という色気も何もない怒鳴り愛の告白大会からの両思い、からのベッドというスピード解決となりました。付き合いが長い分、気持ちを伝え合ったあとの展開がマッハです。
テンポよくお話が展開し、内容もライトでポップなノリなので、楽しくサラっと読むことができます。
悪人は出てきませんし、恋の障害もそんなに大きなものはありません。
意地を張りながらも相手が好きという態度を隠し切れないの社会人2人がとても可愛いので、心が荒んでいるときなどはとても癒しになるのではないでしょうか。
平日の夜などにさらっと楽しんでいただければと思います。
©タダノヤス/Jパブリッシング