コミスペ!

SHARE

2018.05.22

【まとめ】女子向けマンガの新たなトレンド!? オネエ男子がヒーローになる時代なんです

テレビを見ているとオネエタレントを見ない日はないぐらい、「オネエ」という存在が一般的になってきました。

その波は女性向けマンガの世界にも及んできています。最初は物語に華を添える脇役としての登場が多かったのですが、ここ最近はメインキャラにまで上り詰めるオネエキャラまで出現するように。というわけで今回は、そんな「オネエ」が相手役となる作品をご紹介したいと思います。

『水玉ハニーボーイ』

オネエ男子モノを語る上で、この作品を外すことはできないでしょう。

周りから「侍」と呼ばれる剣道一筋の女子・仙石さんに、あろうことか恋をしたのは、手芸に料理になんでもござれ、コミュ力も高いオネエ男子の藤司郎。恋愛には興味が無い仙石さんに対して、藤司郎はその持ち前のアグレッシブさで積極的にアプローチしていき……!?

オネエ男子が登場すると、どうしても男らしさ成分が作品から減少してしまうのですが、そこは硬派なヒロインを登場させることでバランスを取るというのが定番。本作の仙石さんはまさに「硬派なヒロイン」そのもので、女子力の高さを見せつける藤司郎との組合せはバッチリ。

凸凹コンビと表現されることもありますが、オネエ男子という設定に対する色眼鏡を取り払えば、こんなにぴったりな二人いないんじゃないかってぐらいに素敵なカップリングの物語です。

ちなみに白泉社「花とゆめ」は他のメジャー少女マンガレーベルと比較して、圧倒的にオネエ男子の出現率が高いです(脇役ですが)。そのため、メインヒーローとしてのオネエ男子が受け入れられやすい下地があったのでしょう。そして満を持して飛び出してきたのが本作というわけです。

ちなみに作者の池ジュン子先生、これに味をしめたのか、普通の男の子がオネエを目指すというとんでもないコメディ『オネエ男子、はじめます。』という作品を並行して連載しております。興味がある方はこちらも是非チェックを。

試し読みはコチラ!

『オネエ失格 ~ケダモノに豹変した午前3時~』

なかなか淫靡なサブタイトルですが、エッチな要素を多分に盛り込んだ、いわゆる「ティーンズラブ作品」になります。そう、今やティーンズラブにもオネエ男子の波が……。

OLの麻井えみは、年上の男・卯野喜一とルームシェア中。年頃の男女がひとつ屋根の下で一人暮らしなんて……と思いきや、喜一はいとこで、何よりオネエだから女性は恋愛対象外。気心知れた二人は、何でも話せる頼れる同居相手として良い距離を保っていたけれど、とある夜、勢い余って男女の関係に……?

ゲイの興味を女性に向けるというところでまずハードルがめちゃめちゃ高そうなのですが、そこは実に上手いことに1話目でクリア。とても自然に、違和感無く、そしてエロく進みます。

オネエだからといってエロパートが特殊な方向に行くこともなく、比較的ノーマル。またキャラクター設定が捻っている分、描かれる関係性は純愛そのもので、とてもハッピーな気分で楽しむことができるのも、オススメしたいポイントです。

作品は好評のようで、電子配信は600万DLを突破。先述の『水玉ハニーボーイ』と共に、今一番チェックすべきオネエ男子系作品と言えるでしょう。

試し読みはコチラ!

『オンナノコガレ』

オネエと相性が良い職業といえば、美容師だったり、メイクさんだったり。本作は、ひょんなことから美容師のオネエに憧れを持つ女子高生が主人公です。

野球とごはんが大好きな塁は、女子高生なのにオシャレとは無縁に生きてきました。そんなある日、通っていた床屋が閉店したことをきっかけに、生まれて初めて美容室を訪れてみることに。そこで出会ったのが、オネエの美容師・シノブ。彼女(彼?)の手ほどきによって、塁は少しずつ女子高生らしくオシャレに目覚めていくことになるのですが…。

シノブによってレクチャーしてもらうのは、単純にヘアセットやヘアケアだけではなく、メイクであったりスキンケアであったり、さらにはファッションまで多岐に渡ります。塁はその関係を通してシノブに対して純粋な憧れの気持ちを抱くようになるのですが、話が進むに連れその気持ちに変化が……。

塁は、女の子らしいことには全くの素人。レクチャーされる内容の全てがビギナー向けで、その世界を知らない人(例えば私のような男性)であれば、それだけで興味深く楽しむことができる内容となっています。

「itコミックス」というややマイナーなレーベルからの刊行作ですが、読み物としても面白い良作となっていますので、是非ともチェックしてもらいたいところ。

試し読みはコチラ!

『うちの旦那はお嫁さん』

ここまでは恋愛対象としてのオネエが描かれてきましたが、本作はさらに一歩進んで、結婚相手としてのオネエが描かれます。

ごく普通の社会人・メイは新婚ほやほやの25歳。ただひとつ、他と違うのは、結婚相手の晴がオネエだということ……。

旦那の晴は家でも女装をしていて、口調もオネエ。家事は完璧で、メイの事が大好き。一方のメイは、バリバリのキャリアウーマンで、どちらかというと無口でクールな性格。家事はてんでダメで、こちらのカップルもまた女子力は圧倒的にオネエ側が勝っております。

どうやって出会ってどうやって結婚したんだよって話ですが、二人は幼い頃から互いを知っており、紆余曲折あって結婚するに至ったという、やや腐れ縁的な関係。恋人ではなく夫婦なので、ドキドキときめくような雰囲気というよりは、ホームドラマ的なほのぼの感が先行するハートフルな雰囲気の作品となっています。

家事のことや、仕事のこと、ふとしたすれ違いや、助け合い……ベースとなっているのは夫婦もののソレではあるのですが、そこにオネエという要素が加わることによって、他とはひと味もふた味も違う仕上がりに。

今回紹介する中では最も読み手を選ばない、間口の広い作品だと思います。ほのぼの系の作品がお好きな方におすすめしたい一作です。

試し読みはコチラ!


以上、4作品をご紹介しました。どの作品にも共通しているのが、ヒロインが比較的サバサバ系で男っぽさを持っているというところ。オネエ側の女子力の高さとのバランスを考えると自然な采配だと思うのですが、いつか2人ともバリバリ女子力高いカップリングというのも見てみたいものですね。

まだまだ開拓がはじまったばかりのジャンルですから、これからの隆盛に期待しましょう!

この記事をシェア!

この記事を書いた人

いづき

このライターの記事一覧