2018.07.23

【日替わりレビュー:月曜日】『恋するインテリジェンス』丹下道

『恋するインテリジェンス』

すでに5巻まで出ている人気シリーズですが、リーマンラブならぬ官僚ラブの名作なので推していきたいと思います! 現実世界でも霞ヶ関の官僚といえばエリートの巣窟というイメージがありますが、BL界でも同じようですね。

作中のKヶ関で働く官僚たちもエリート揃いです。そのエリートの中でもさらに選りすぐりの男たちが織りなす恋模様がたまりません。

頭がいいのは当たり前。そのうえ美形で心身共にタフな選ばれし男たちが課される任務……。
それが……

色仕掛け!

です!!!!
マジですよ、本当です。

攻受をカッコ良く「トップ・キャスト(TC)」「ボトム・キャスト(BC)」と呼んで訓練するんですが、その訓練がもうめくるめく肌色な桃色世界です。
決まった組み合わせをバディというのですが、もちろんこのバディが公私ともにくっついていくのですね。仕事上の訓練でも肌色的行為ができるわけですからカップルになった日にはうはうはな生活です。

我々の支払った税金が彼らに投入されるのかと思うと、良いぞもっとやれ!! と号令をかけたくなりますね。

官僚ともなるとそれぞれプライドも高く、一度すれ違ったらなかなか修正がきかない面もありますが、そこを乗り越えてのカップル成立となると胸が熱くなるに決まっています。最初の桃色訓練で暴走してバディの戸堂眞御に避けられまくる針生ですが、眞御が色仕掛け任務につくと知ってそれを強引に阻止しようとすることで強制的コミュニケーションが発生してなぜか和解してしまいます。

しかし公務員が職務命令として与えられた任務を拒否させるバディとは……。と、ちょっと遠い目になってしまうのは否めません。税金の無駄なのでは的な気がしなくもありませんが、恋する攻が盲目になるのは仕方ないので問題ないといえます。

とにかく揃いも揃って美形なエリートたちが日夜素敵な訓練に明け暮れ、エリート同士でくっついていくこのシリーズはなかなかの目と心の保養になります。こんなナイスなエリートたちのお給料になるなら、毎月の給料から天引きされる税金にも寛大な気持ちになれる……かもしれません。

オムニバス形式で色々なカップルが登場するシリーズなので、きっと好みの組み合わせに出会えるはずです。肌色シーンはなかなかに激しめですので、そこはご注意くださいませ。

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この記事を書いた人

アキミ

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