2018.10.25

【インタビュー】『mono』あfろ「この本を片手にモデル地を巡ってみてほしい」

360度パノラマカメラで写真撮影。凧にカメラをくくりつけてドローンごっこ。そして、人気アニメの聖地巡礼。「今週末の楽しみ方4コマ」と銘打たれたあfろ先生の最新作『mono』は、『ゆるキャン△』同様、アウトドアの新しいスタイルを私たちに教えてくれます。

『mono』1巻書影。

本日10月25日に単行本1巻が発売されるのにあわせて、コミスペ!はあfろ先生にメールインタビューを実施。『ゆるキャン△』との関連性についてなど、貴重なお話を伺うことができました。

あらすじ:シネフォト部(写真部+映研)の女子高生3人と、「実際そこに行きたくなる漫画」を描こうと考えた漫画家・春乃。そんな4人を中心に『ゆるキャン△』のあfろが描く『今週末の楽しみ方4コマ』が登場!TVアニメでも好評を博した『ゆるキャン△』をご存知の方はどこかで見た景色を巡る「聖地巡礼(コラボ)編」も収録。作中ではリンやなでしこ達も時々チラ見えしてるとか…?

(取材・文:ましろ/編集:コミスペ!編集部)

地元ラジオの情報などを参考に取材先を決める

──前々から気になっていたのですが、あfろ先生のペンネームの「f」は、全角と半角どちらで書いたほうがいいのでしょうか?

あfろ先生(以下、あfろ):文字の並びとしてバランスが取りやすいので全角で書くことが多いですが、厳密な表記は半角と考えていて、自分や担当さんは状況に応じて使いわけています。つまるところ、どちらで書いていただいても大丈夫です

 

(とのことなので、この記事では半角の「あfろ」表記で統一しています)

 

──それではまず、『mono』を描くことになったきっかけから教えてください。

あfろ:「まんがタイムきらら☆マギカ」で連載していた『魔法少女ほむら☆たむら』が終わったタイミングで、『ゆるキャン△』と並行して4コマを描きませんかと担当さんに誘われたのがきっかけです。

──『mono』というタイトルの由来は何でしょうか?

あfろ「いろんな物」という意味を込めて、『mono』というタイトルになりました。

──本作を、『ゆるキャン△』と同じ山梨県を舞台にした日常ものにした理由があればお聞かせください。過去作の『月曜日の空飛ぶオレンジ。』『シロクマと不明局』のようなSFマンガにする構想もあったのでしょうか?

あfろ:自分が甲府に住んでいてある程度土地勘があることと、『ゆるキャン△』と並行して取材に行きやすいことから、同じ山梨を舞台にしました。SFマンガという選択肢は考えていませんでした。

こんなやり取りがあったとかなかったとか。

──『ゆるキャン△』の聖地を含め、『mono』のキャラクターたちは実在する様々なスポットを訪れますが、取材先はどのような基準で決められていますか?

あfろ:地元ラジオで得た情報などを参考に決めています。

──特に印象に残っている取材先はどこでしょうか?

あfろ:夏の清里高原の居心地がとても良かったです。季節はもう秋ですが、『mono』を読んで気になった方はぜひ足を運んでみてください。

SNS上では、すでに『mono』の聖地巡礼をしている人も見受けられる。

マンガ家の春乃には、自分が感じたことを代弁してもらっている

──メインキャラクター4人のコンセプトについてお伺いします。まずは、雨宮さつきから。

あfろ:どこかに出かけるときは春乃が言い出しっぺになることが多いですが、主人公はあくまでもさつきです。主人公なので、あまり特徴のない平均的なキャラクターにしています。

憧れの先輩の背中を追い続ける主人公・さつき。

──さつきの友人の霧山アンは「さつきが大好き」と公言していましたが、百合要素は意識されたのでしょうか?

あfろ:百合はあくまでもギャグ要素としてです。他の3人が比較的おとなしめの性格なので、アンは周りを引っ張ってくれる元気なボケキャラとして描いています。

アンの夢は、さつきと縁側でお茶をしながら朽ち果ててゆくこと。

──さつきとアンが持っているカメラは、どのメーカーのモデルでしょうか?

あfろ:さつきの360度カメラはリコーの「THETA(シータ)」、アンのウェアラブルカメラはパナソニックの「HX-A1H」です。両方とも実際に取材で使っています。

360度カメラで撮影した写真の描写が特徴的。

──敷島桜子は第4話からの登場でしたが、連載が始まる前から彼女の設定は作られていたのでしょうか?

あfろ:桜子は飄々とした天然キャラですね。『mono』を始めるとき、いきなり4人揃っていると多いと感じたので、途中から登場するキャラとして設定しました。春乃の友人の、モトブロガーの華子も同じです。

桜子の映研部とさつきたちの写真部が合併し、「シネフォト研究部」が設立される。

──マンガ家の秋山春乃には、あfろ先生ご自身の性格なども反映されていたりするのでしょうか?

あfろ:性格は反映していませんが、自分がマンガ家をやっていて感じたことは春乃に代弁してもらっています。家でダラダラしている猫のようなキャラクターです。

甲府在住のマンガ家・春乃。山梨が舞台の4コマを連載中。

──春乃や、『ゆるキャン△』の犬山あおいなど、あfろ先生の作品には太眉キャラが多く登場しますが、太眉が好きになったきっかけは何ですか?

あfろ:昔よく行っていたお絵かき掲示板で太眉祭りみたいなイベントがあって、そこからだったと思います。

──今後のストーリー構想や、さつきたちにさせてみたいこと・行かせてみたい場所があればお聞かせください。

あfろ:作中は今夏休みなので、長野へ避暑に出かけたり、山梨県内の珍スポットに行かせようと考えています。

『ゆるキャン△』とあわせて手に取ってみてください

──最近読まれたマンガの中で、おすすめの作品があれば教えてください。

あfろ水口幸広先生の『カオスだもんね!』です。取材マンガとして参考にさせて頂いています。

──ストーリーが思いつかない、作画がうまくいかないなど、スランプに陥ったときはどのように脱出されますか?

あfろ:とりあえずマンガを描くのは中断して、取材に行きます。

──最後に、この記事を読んでいる読者やファンの方々へのメッセージをお願いいたします。

あfろ:『mono』は色んな場所へ出かけていくマンガなので、実際にこの本を片手にモデル地を巡っていただけるとより楽しめると思います。

また、『ゆるキャン△』との共通点も多いので、『mono』と『ゆるキャン△』両方あわせて手に取ってみてください

──ありがとうございました!

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