2019.02.04
【インタビュー】『サマータイムレンダ』田中靖規「絶対に面白くなる確信があれば、最初の設定にはこだわらない」
冒頭から描かれるのは、「影」と呼ばれる正体不明の悪意が拡散していく恐怖。隣人がいつの間にか別人に入れ替わっているのかもしれないというホラーを民俗信仰と絡めた、ねっとりとした表現に目を奪われる。
さらにはタイムリープを用いたSF要素。そして、人知を超えた攻撃を仕掛けてくる異形の怪物とのアクションバトルまで。
様々なジャンルの要素がプラスされ、常に進化を続けている『サマータイムレンダ』を今回は大特集!
あらすじ:舞台となる和歌山市・日都ヶ島には、一つの言い伝えがあった──「自分と同じ影を見た者は、数日後に死ぬ」。主人公の慎平は、幼馴染の「影」に殺されては時間が巻き戻るループの能力で、「影」の事件の真相を追うことに。
「楽しめるポイントが次々に変化していく、そのライブ感に魅力を感じる」と担当編集も太鼓判の本作を手がける、マンガ家・田中靖規(たなかやすき)先生に、作業場でのインタビューを実施させて頂いた。(記事の最後にはプレゼント情報もあるので、お見逃し無く!)
(取材・文:かーずSP/編集:八木光平)
ネイルガン、ハンマー……劇中の小道具に囲まれる作業デスク
──けっこう広いスペースですね。4台の机ってことは、アシスタントの分ですか?
田中靖規先生(以下、田中と敬称略):いえ、これは前作のアシスタントの名残で、『サマータイムレンダ』は背景も含めて一人で描いてるんですよ。だから机が余っちゃってて。
──あれだけの緻密な絵を、毎週十数ページも一人で描かれているんですか!?
田中:荒木飛呂彦先生の元で、『スティール・ボール・ラン』の頃にアシスタントをしていまして、厳しくも丁寧に指導していただいたおかげです。
──なるほど……それは鍛えられそうですね、って先生の後ろにあるそれ、根津が使っていたネイルガンじゃないですか? 重っ! 辞書3冊分くらいを片手で持ち上げているような重量がありますね。
田中:こんなのもありますよ。
──南雲先生のハンマー!
──なんというか……マンガ家の仕事場とは思えないくらい土建屋っぽいですね。実物主義といいますか。
田中:この重さのネイルガンやハンマーを持った時のディティールを掴むためには重要なんです。
分身コピー+和歌山+ホラーから生まれた
──あらためて、『サマータイムレンダ』の連載に至る経緯を教えてください。
田中:新人時代に「赤マルジャンプ」に掲載された、『ジャメヴ』っていう「自分のコピーが出てくる」お話の読み切りが元のアイディアに繋がっています。
ですが『ジャメヴ』は2008年に描かれたものなので、今読み返すと古いんです。そこで故郷の和歌山県を舞台にすることとループもの。二つの要素を足してリブートしたという流れです。
──和歌山県の独特の方言が、関西弁とも違っていてユニークさが出ています。
田中:この連載の前に『ガイストクラッシャー』のコミカライズを手がけていました。そのアニメの打ち上げで、声優の小西克幸さんと同じ和歌山出身ということで盛り上がったんですよ。
たぶんご本人は覚えてないと思いますけど、「和歌山を舞台にしたマンガを描いてください」っておっしゃっていただいたことが、ずっと頭の片隅に引っかかっていたんです。
──漂着物を崇める土着の民俗信仰といった、カルトホラー要素もグッときます。
僕が好きな様々なホラーゲームやホラー小説が影響しています。それらの中に土着神を信仰している「和」の雰囲気が強いものがあるんです。
「和」と島の閉鎖空間は調和するんじゃないかということで、土着の民俗信仰という要素を入れました。言っても、『サマータイムレンダ』はそこまで和風というわけではなく、ファンタジー的な部分も多いですけどね。
──タイトルも英語の『サマータイムレンダ』ですし。このタイトルにした理由はどうしてでしょうか?
田中:ゲーム用語で「リアルタイムレンダリング」って使うじゃないですか。コンピューターがCGを描写するレンダリングのように、夏の時間を慎平が見ているという意味で名付けました。
──言われてみると、影の描写がモザイクみたいに入るのもCGっぽいです。
田中:最初はもっとドロドロした有機的な感じでしたけど、モザイクのほうがデジタル感があって、SFチックでいいかなって。「狸が化ける」という感じではなく、スキャンして分子構造を解析、粒子を組み替えているというイメージです。
そういうデジタルなイメージと、コンピューター用語の「レンダリング」って単語がマッチしたんです。さらにタイトルで雰囲気が分かるようにしたかったので、「夏」「時間」って単語を入れました。
──ループ設定を盛り込んだのは、何かきっかけがあったんでしょうか?
田中:海外のインディーズゲームの紹介記事で「ループ」って単語が目に入ってきた瞬間、パッと意識に入ってきたんです。「ループを出したら面白くなるんじゃないかな」って一気にアイディアが溢れ出して、今の形に繋がりました。
目立たない慎平の特徴を、逆手に取ったキャラ付け
──全体の人物造形で、意識している点はありますか?
田中:デフォルメ度合いですかね。リアルすぎず、アニメっぽくなりすぎず。ちょうどいいバランスを探りながら行ったり来たりしています。1巻の頃は、ちょっとアニメっぽいですね。
──キャラクターの中で、ウシオ(※)だけは飛び抜けてファンタジックな、いい意味で浮いているキャラという感じがします。
(※)本記事において、人間は「潮」「澪」、影は「ウシオ」「ミオ」と表記
田中:それは意識しています。ウシオってこの世のものではないじゃないですか。人間ではないのと、その上作品を象徴するヒロインでもあります。
ウシオは美しくなることはあっても、変な顔に崩れることはありませんから、描いていて気が抜けません。なので、潮しか出てこないこの回想シーンは描くのが大変でした。
田中:別に根津のじいさんとかはデッサンが狂っててもいいんですよ(笑)。でも僕はジジイキャラを描くことも好きで神経を使わないので、根津も描いていて楽しいですけどね。
──潮がハーフであるという設定にした理由はなぜでしょうか?
田中:ビジュアル優先です。白い髪のロングヘアーの女の子ということは決まっていて、リアリティを追求したら、普通は外国人になります。でも、とっつきやすくするために、まったくの外国人よりは日本人の血が入っているハーフという形になりました。
──次に、主人公の網代慎平についてですが。
田中:慎平は「俯瞰野郎」ですね(笑)。
担当編集:慎平のキャラを掘り下げている時に、「俯瞰野郎」という言葉が出てきたんです。冷静で特徴のないキャラクターを逆手にとって、マイナス方向にグッと押し込んだらプラスになりました。だって「俯瞰野郎」なんて聞いたことがないじゃないですか(笑)。
田中:彼は主人公のようでいて実は視点キャラクター。『ジョジョの奇妙な冒険』でいう、広瀬康一くんみたいなポジションです。
澪のモデルは、とある名作アニメから!?
──もうひとりのヒロイン、小舟澪についてはいかがですか?
田中:自分の好みが強く反映されています。僕が褐色ヒロインを好きなのは、『ふしぎの海のナディア』(※)の洗礼を受けているからです(笑)。
(※)『ふしぎの海のナディア』:1990年~1991年に放映された庵野秀明監督、ガイナックス制作のTVアニメ。褐色の肌の美少女・ナディアのビジュアルは当時画期的だった。
担当編集:澪は一定の年齢の人が反応するんです。「少年ジャンプ+」の30代後半の副編集長が「褐色いいわー!」って2巻の表紙を絶賛していて、社内の評判も凄かったんです。
それに本作は、2巻から重版がかかり始めました。口コミが広がっていった事が大きいとは思いますが、2巻の表紙が目を引いたからというのもあるんじゃないかって。だから澪には感謝しています。
──潮と澪のデザインの対比は、元から考えられていたんでしょうか?
田中:はい。潮が色白だから澪の肌は褐色で、髪の色も白と黒で。性格も正反対で、潮はからっと明るいけど、澪は暗くて自分の思いを秘めちゃうタイプです。
担当編集:褐色だと快活そうに見えるんですけどね。
田中:影のミオが怖いというのもあるんですが、澪は常識キャラですね。
清潔感のある絵柄だから、グロ描写を売りにはしない
──『サマータイムレンダ』を描く時に意識している点はどこでしょうか?
田中:毎週少なくとも一箇所以上は、良い絵を描こうって心がけてます。例えばここ、しゃがんでいるところです。
田中:あと変顔とかカレーのシーン。根津がスコープで狙っているところとか。
田中:その後のウシオの裸も、モザイクがかかっているのに大事なところが消えてないのがこだわりです。
(一同笑)
──ホラー表現についてはいかがですか?
田中:血が出るしケガもするんですが、グロくなりすぎないように気をつけてます。読者のハードルはなるべく下げたいので、残酷描写で売る作品にはしたくなかったんです。
担当編集:2、3年前はWebマンガといえばグロ描写やゴア描写が売りだったと思うんですが、そこで勝負しても限界があるんじゃないかと。それに田中先生の絵柄には清潔感があります。普通に可愛く描いたり、面白く描いた方がいいんじゃないかということで、残酷表現は今のさじ加減になっています。
──菱形朱鷺子の頭が刺されたり、グロさはやや残す感じですか?
田中:頭を刺されても脳みそが出ない、腹を切られても内臓が出ない、といったラインですね。
──影が本体を食べる時も、一瞬で死体も残さず消します。
田中:企画当時は本当に食べる予定だったんです。でも「バチュッ」と消す方がデジタルっぽいので採用しました。
──デジタル感がある一方、生理的に嫌悪感が出てくるようなヌメッとした怪物も出てきます。赤ちゃん型の魔物とか、どことなくクトゥルフ神話の雰囲気を感じました。
田中:関係はあります。『ジャメヴ』の頃は「影って宇宙から来たのかな」ってぼんやり考えていました。今回は島を舞台にしています。クトゥルフ神話もそうなんですが、海からやってくる水生生物の方が、ジメッとした恐怖を感じられるかなって。
「記録」という断片から、物語全体を想像するように楽しんでほしい
──「少年ジャンプ+」で連載の合間に掲載される「記録」について伺えれば。
田中:先程も触れたホラーゲームなどでも、日記とか紙切れとかアーカイブが手に入るんですよ。ああいうフレーバーテキストを読んで、断片から全体を想像するのが好きなんです。「夏祭りのポスター」とか、それ自体は何でもない物なんですけど、住んでいた人の生活感が出ている雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
──作中の空気感が伝わってきます。このポスターって、どこかにヒントが隠されていたんでしょうか?
田中:これはただのアーカイブなんです。でも「謎を読み解くヒントが」みたいに煽ってしまったから、読者さんが混乱したかも。
担当編集:強いて言えば、「なんでそんなに人を集めたがるんだろう」っていう意図を感じますよね。
──「記録」で一番怖かったのが、1巻のカバー裏の「しおりちゃんの日記」です。子供の筆致で生々しくて……。
田中:これは小学3年になる僕の娘に、50円のお駄賃を渡して書いてもらいました。
──どうりでリアルなわけですね(笑)。
担当編集:また2巻のカバー裏の、劇中に出てくる小説『沼男』の「Amazonレビュー」のアイディアは発想しなかったです。
田中:ノリノリで書きました。Amazonレビューってこういうのあるよねっていう。ちなみに一番右下の「shin」は、慎平がレビューしたものなんです。
──いろいろとネタが仕込んであるんですね。
田中:2巻の人物紹介も写真として載せているんですが、この4枚は重要ですよ。南雲先生は手袋をしていませんし、慎平の右目が青くない。いつこの写真を撮ったんだろうねっていう。
──気になりますね。4巻のカバー裏の「廃墟ブログ」も引っかかります。ウシオが廃病院を探索している時に、パン太先生が後ろで転がっていましたよね? ということはあのブログの管理人って、どうなったんですか?
田中:……ねえ? ホラー的な不思議要素です。
ジャンルがどんどん変化していく、週間連載ならではのライブ感
──担当編集からみた『サマータイムレンダ』の魅力は、どこにあると感じていますか?
担当編集:最初は土着性や離島という閉鎖性というところに企画性を感じていました。和歌山って失礼ですけど、大都市と比べるとあまり知られていません。ですが独特の方言もあって、異国感があるのがまず面白い。
それと連載しながら、ジャンル自体も変化していって、どうなるのか分からない未知数なところがすごく気に入ってます。楽しめるポイントがどんどん変化していくライブ感に魅力を感じます。
──どういうやり取りでジャンルが変化していったんでしょうか?
担当編集:初めはリアリティラインを高めに設定しようと決めていました。具体的には、実写化できるくらいのリアリティの基準です。ですが連載中に、より面白くするためにSF要素が強くなっていったり、アクション要素も増えていきました。今後もどんどんアクションシーンは激しくなっていく予定です。
──ウシオとミオの戦闘など、カッコいいバトルアクションも本作の大きな魅力です。
田中:アクションを描くのは好きです。根源には『ドラゴンボール』とか『AKIRA』があります。パース上に人物がいて、そのままアニメーションにできそうなくらい、空間がはっきりわかるマンガ。その方向で描いています。
担当編集:田中先生は絵を描くことに対する探究心に余念がありません。絵柄も、1巻と最新刊では変化しています。
田中:昔の絵を見返すのは苦手なのですが、ループものっていう性質上、繰り返し読み返さざるを得ないのが辛いです(笑)。
──謙遜されていますが、私は新連載で第1話を読んだときに「このマンガ、めちゃくちゃ絵が上手い!」って興奮しました。でも、さらに高みを目指されている。絵柄ってマンガ家にとっては永遠のテーマなんでしょうか?
田中:いろんなタイプのマンガ家がいらっしゃると思いますが、僕は絵もこだわりたいタイプです。今も色々研究していて、ペン入れをやめて、鉛筆で描いたものをスキャンして仕上げています。
──えっ!? ペン入れをしていないってことですか!?
担当編集:キャラクターの主線は全部、鉛筆で描かれているんです。田中先生が「アニメの原画も主線を鉛筆で描いているから、マンガだって鉛筆でいいんじゃないか」って言われて、確かにその理屈は正しいなって(笑)。
田中:今はアシスタントを雇っていなくて、全部一人で作業しています。なので効率化のためにペン入れの作業を一工程、省くことができるんじゃないかとトライしてみたのがはじまりです。今はもう慣れましたが、鉛筆だと違う描き味なので最初の頃は楽しかったですね。コピー紙に鉛筆なんて小学生の頃に戻ったみたいで、ワクワクしながら描いてました(笑)。
──必要性もあって、絵柄が進化したって感じですね。
絶対に面白くなる確信があれば、最初の設定にはこだわらない
──連載で苦労された点はありますか?
田中:ループする作品なので、設定周りが難しいです。毎週締め切りが迫っているので、フワッと提示させていた謎の答えを、いつ明らかにするのか保留にしてしまったり。出した後では修正できないじゃないですか。
担当編集:ループものだから連載前にフローチャートを準備しています。でも他の作品でも同じなんですが、既に決めている事象を海に浮かぶブイだと例えると、そのブイにどう泳いでアプローチするかは最初の予定からは絶対に変わるんですよ。
田中:ラストは決まっているので、そこに向かって進んでいます。しかし、その時々でキャラクターが当初の予定から外れて違うことを喋ったり行動したり、予想を越えることがあります。絶対そっちの方が面白くなると確信を持てるので、当初の予定からはどんどん変わっていきますね。
──田中先生のお気に入りシーンはどこでしょうか?
田中:2巻のクライマックス、夏祭りでループするシーンでしょうか。ここの原稿を描いている時は慎平と完全にシンクロして、叫びながら描いていました(笑)。作画もノッていますね。
担当編集:バラバラだった南雲先生と慎平が関わりあって、すべてが絡み合って次のループに行く。熱い展開が綺麗に決まったと思います。
田中:その祭りの後、ウシオがループについてきていることが判明します。普通ループものって主人公だけなんです。だからバディでループしたら面白いだろうと想定していたシーンを、2巻でようやく描けました。
──そういう意味では、『サマータイムレンダ』の面白さをすべて味わうためには、2巻ラストまで読まないと楽しめないとも言えます。序盤は退屈させちゃうんじゃないかって心配はありましたか?
田中:最初は不安もありました。「影の病」とかフリばかりで、これで人気が取れるのかなって(笑)。
ループ作品では序盤が退屈なのは仕方ありません。だから飽きさせないように絵的な部分で工夫をしています。キャラクターを可愛く、カッコよく描いたり。絵で少しでも引っかかりを持てるように、背景も頑張りました。
グロいクリーチャーを好んで描いていた子供時代
──ここからは田中先生のパーソナルな質問へ移ります。最近気に入っているマンガを教えてください。
田中:石黒正数先生の『天国大魔境』です。石黒先生のファンでコミックスも全て持ってます。先が気になる作品で、とても面白いですね。
──石黒先生の魅力をどのあたりに感じてらっしゃいますか?
田中:プロットが緻密なんです。『それでも町は廻っている』は時系列がバラバラなのに、伏線がこんなところに張ってあるのかって驚かされます。ファンブックに時系列が載っていたので、時系列順に読み返したりして。
最後も感動しましたし、僕はミステリーが大好きなので完全にストライクでした。あまり派手に動かないんですけどキャラクターの描き方も好きなんです。クスッとさせられたり、とにかく好きです。
──絵を描き始めたのはいつ頃からですか?
田中:小学生の頃に「マンガ・イラスト部」という部活が人気で入っていて、目がいっぱいあったりするグロいクリーチャーを描いていました。『ファイナルファンタジー4』のラスボスを模写したり。
──しおりちゃんのお母さんがグロく変形しますけど、その原点を見た感じです。
田中:気持ち悪いのは好きですね。5巻に出てくる珊瑚礁のキモい造形はノリノリで描いています。子供の頃は『ドラゴンボール』の模写もしていて、ピッコロとか描いてました。
──やっぱり『ドラゴンボール』でもクリーチャー寄りなキャラですね(笑)。
田中:でもマンガの『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』をちゃんと読んだのは高校や大学になってからなんですよ。小学生の頃はアニメだけ見ていて、「フリーザの第3形態ってアニメじゃ長かったのに、マンガだと一瞬で終わるのかよ」って。
──(笑)。
田中:親が「週刊少年ジャンプ」は教育に悪いって買ってくれなかったんです。だから同級生のをチラ見とかしていましたが、『るろうに剣心』の絵にすごい衝撃を覚えました。
当時の「ジャンプ」は劇画調の作品も残っていましたが、和月伸宏先生の絵は泥臭くなくて、全然違ったんです。
アンドロイドや人工知能が出てくる作品が好み
──マンガ以外でオールタイムベストを教えてください。
田中:『ターミネーター2』は人生で最初に感動した映画なんです。機械が人間の心と感情を持つようになって、最後に自己犠牲するっていう流れ。それ以来、アンドロイドや人工知能の出てくる作品が大好きになりました。最近だと『ベイマックス』とか、ゲームだと『ニーア・オートマタ』とか。そういう要素があると、僕は星を一個増やしてしまいますね。
──その要素があるだけで、評価が一段階上がるんですね。マンガ以外のご趣味は?
田中:ゲーム(食い気味に即答)
──4巻の後書きにゲームのタイトルがいっぱい書いてあって、毎週連載しながら、これ全部やれるのかなって驚いたんですが……。
田中:時間を見つけてプレイしています。忙しくなるからゲームしなくなるって話をよく聞くんですけど、いや、プレイすればいいと思うんですよ。ゲームする前提で生きれば、できますから。
──力強いお言葉……! 『ニーア・オートマタ』途中までで止まってたんですが、やります。
田中:あのゲームは凄かったです。前作の『ニーア・レプリカント』も好きで、両作品のクリエイターであるヨコオタロウさんが大好き。さらに人工知能もプラスされてるし、ただでさえ面白いのに、僕の中の評価が限界突破しました。
──愛を感じます。では、まとめに入りますが、この記事が公開されるのは単行本の5巻発売当日です。リリースに際した告知はありますか?
担当編集:初めてこのインタビューで本作を知る方も多いと思いますので、「少年ジャンプ+」で1巻部分を無料にしたいと思っています。
また、5巻のカバーイラストを使用した非売品のクリアファイルを、抽選で100名様にプレゼントします。詳しくは紙版のコミックスの帯をご確認下さい(応募には帯に付いている応募券が必要です)。
──最後に読者の皆さんへ、メッセージもお願いします。
田中:『サマータイムレンダ』を読んだことを後悔させないように、読んで良かったと思って頂ける作品にしていくつもりです。
「少年ジャンプ+」で最新話をいきなり読みはじめても、ループものってことでストーリーが分からないと思われるかもしれません。そこで期間限定で1巻部分が無料で読めるようなので、この機会にぜひ初めから読んでみてください。僕と同じものが好きな人だったら、面白く読めると思います。期待してほしいです。
──ちなみに、ループは何回続くんでしょうか?
田中:それは分からないですね。ゲームやアニメだったらループをいっぱいさせてもいいんですが、マンガだとどうしても同じ絵面になってしまいます。だから慎平は失敗しないプレイングになってしまうんですよね。
──ホラー作品だと、バッドエンドの可能性もありそうですが……。
田中:短編マンガや、2時間ほどの映画だったらバッドエンドを観るのもアリだと思います。ですが1年も2年も連載し続けて、バッドエンドというのはありえないと考えています。ハッピーエンドを目指しています。その辺は心配しないでください。
──本日はありがとうございました!
作品情報
サイン入り単行本を読者プレゼント!
今回のインタビューの実施を記念して、田中靖規先生の直筆サイン入り『サマータイムレンダ』1巻を3名様にプレゼントいたします!
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プレゼントキャンペーン応募要項
【賞品】
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【応募期間】
2019年2月4日(月)~2018年2月18日(月)23:59まで
【応募方法】
以下の2点の手順にしたがい、ご応募ください。
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— comicspace / コミスペ! (@comicspacejp) 2019年2月4日
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