2018.06.10

【まとめ】ブームをがっちりキャッチ!一迅社のアンソロシリーズのクオリティが高い件

一昨年以降、一迅社のREXコミックスから、ものすごい数のオリジナル創作アンソロジーコミックが出続けています。
毎月かそれ以上のスピードで出版されているので、書店で見かけたことある人も多いハズ。

基本的に「シチュエーション」「属性」を軸にしているのですが、それぞれ時期的にオタク界隈でブームなものをうまい具合にひっつかんで作られています。しかもマンガそれぞれオリジナリティが高くて読み応えがある。

現時点(執筆時)で出ているアンソロをずらりご紹介します。なお「タイトルの元ネタになっているのはアレかな……」というのは個々に推測しよう。

目安として、5ポイント制の表も独断で付けています(良し悪しではなく、本のバランスの目安です)。

話題波乗り度:オタク界隈のブームにどのくらいマッチしていたか
マニアック度:内容のディープさやマイナーさの度合い
フェチ度:エロスやフェチズムにどのくらい重点がおかれているか
物語性:ストーリー重視か、シチュエーションやコミカルさ重視か

異世界転生して勇者になろう! アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

REXシチュエーションアンソロジーのはしり。異世界転生ものといえば、「なろう」小説やラノベで人気のジャンル。2016年夏に人気を見越して出たこのアンソロジーは、3作品目まで発行されています。

童貞を殺す アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

本格的にREXアンソロジーが独自路線にアクセルを踏み始めたのは、このアンソロジーからだと思われます。
「童貞を殺す」という単語がネットで広がった当時、その意味や定義はかなり混沌としていました(本来は複雑な構造でいざというとき童貞は脱がせられない服、または童貞が好き好むようなファンタジー感ある服のことを指します)。

このアンソロでは、フリルやパイスラのような「童貞を殺す衣装」も、童貞には乗り越えるのが難しいドキドキシチュエーション(アイドルとデート、幼馴染とトレーニングなど)も、盛り沢山。トキメキが蘇ってきて元気になれます。

人外の嫁といちゃいちゃするアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

『モンスター娘のいる日常』『亜人ちゃんは語りたい』などをはじめとした人外・亜人ブーム真っ只中で出たのが、人外嫁アンソロジー
がっつり開き直って、いちゃいちゃすること前提です。デュラハン、幽霊、オーガ、ヴァンパイア、単眼、悪魔、リャナンシー……だいたいみんなハッピーエンドなので、好きなジャンルの人外っ子とのイチャラブを楽しもう。一部乳首もありますが、全体的にエロ度は低めでストーリー重視。

中には死の匂い漂う複雑な終わり方の作品もあります。人外と人間が手に入れた愛によって、何かが喪失したとしたら……それはそれでハッピーエンドなのかも。
描いている作家陣の人外観がはっきり出ており、物語のベクトルもかなり幅広く網羅されているのでオススメです。

女の子の身体に入れ替わっちゃうアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

表紙からして前前前世から会ったり会わなかったりしてそうだ! 
性別入れ替わりものマンガ集です。クラスの残念男女、男子中学生と魔法少女、父親と幼馴染、祖父と孫、などなど。ポイントは「女の子の身体に」というタイトルにあるように、主に男性視点なこと。

入れ替わってみたい願望は、男性の方が強い傾向にありそうです。なのでマンガのキャラの「困ったなあ」という物語のノリにあわせて、「そこがうらやましい」感をしっかり満たしている、良いバランスの作品集になっています。

収録されている「稀によくあるVR冒険譚」は、VRゲームのアバターが入れ替わってしまうという、現実にありそうな入れ替わりを描いた異色作。TSものが好きな人にオススメ。

ひょっとしてギャルは俺らに優しいのでは?アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

『はじめてのギャル』など、オタク界隈で今はギャルブーム真っ只中。恋愛対象キャラにギャルが欠かせなくなりました。
話題が盛り上がった2017年、満を持して発売されたこのアンソロジーシリーズは、「陰キャであるオタクなこちらに対して、陽キャであるギャルが優しくしてくれる」という願望特化。「ギャル」への憧憬がメインの作品群になっています。

実はオタク趣味なのを言えないギャル、隣の席からやたら親しく話しかけてくるギャル、ゲーセンのUFOキャッチャーに夢中のギャル、保健室でいたずらを仕掛けてくるギャル。ギャルの明るさ・前向きさ・太陽感が好きな人になら文句なしにオススメ。2巻まで出ています。続編希望。

JCの魅力を楽しむ健全なアンソロジー

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

先に言おう、健全です。
陸上部のユニフォームに興奮したり、チアガール衣装で迫ってきたり、幼馴染が男女を意識せず目の前で着替えたりするくらいに、健全です。思春期、性が芽生えるか芽生えないかギリギリのラインを描くことにスポットをあてた作品集。
実際に一線超えるようなことはしておらず、甘酸っぱいドキドキ止まり。中学生はまだまだ幼い、というのもテーマの一つ。

一般的に少年マンガ・萌えマンガは、中学生主人公・ヒロインの比率がそこまで高くないので、読むと新鮮なところ多いかも。

スキだらけJKといちゃエロできちゃうアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

先に言おう、健康的に不健全です。ここまでのシリーズの中では、もっともエロス。乳首解禁されました。

タイトルにあるように、「スキだらけ」なのがポイント。どエロく迫って来るのではなくて、無意識無自覚エロJKがテーマ。

2冊めに収録されている「夏と褐色」では、幼馴染の日焼け少女がやたら成長していて、自分の部屋で寝転がっている時、無防備なパンチラ&日焼けあと境界線が見えてしまう……非常にオススメシチュエーションです。

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たわわなおっぱいは好きですか? 巨乳少女 アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

でかい。とにかくでかい。「ヒロイン全員Jカップ」というでかさがウリのアンソロジー。即重版がかかった人気シリーズ。やっぱりみんなおっぱいには抗えない。これまでのシチュエーション限定と違い、おっぱいそのものが題材なので、描かれている作品は割りと自由度高め

持っている本の上におっぱいが乗る、など絶対外せないポイントを抑えながら、微エロラブコメが描かれます。どちらかと言うと、天然でスキだらけの巨乳さんが多いかも。

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年下女子にマウントされるアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

シリーズ屈指のマニアック度を誇るであろうタイトル。ドM向け、しかも年下、というのが好きな性癖の人には確実に刺さります。逆に間口は狭いので、合わない人も多いかもしれません。
ただ特殊な関係が生まれるまでの物語性が高いため、マンガそのものがかなり面白い。年下ドSキャラの立たせ方もうまいので、アンソロとしてはかなりオススメしたい一冊。

殺し屋が見つけたSっ気強めな少女を描く「犬の殺し屋さん」や、家庭教師先の小学生に妹役になってもらうよう頼み込む「トモエハウス」など、シチュエーションへのこだわりが強い作品が多いのも特徴です。

「バブみ」たっぷり!アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

シリーズ屈指のマニアック度を誇るであろうタイトルその2。オタク界隈で使われる「バブみ」を理解するための教科書たりえる作品集。読むと、現代社会の萌え病理&オタク界隈で求められている安らぎがよーくわかります。

登場するのは至って普通の少女たち。そんな彼女たちが大人な男性を膝枕して、やさしく包容してくれる。この母性がいわゆる「バブみ」。ほとんどの作品がふざけず真摯に「バブみ」の魅力に対して向きあっており、少女が持つ癒やし力を分析しています。大人だって少女に甘えていいんです。

アンソロにも参加しているマンガ家ちると先生の『とっても優しいあまえちゃん』と合わせて読めば、バブみマスターになれること間違いなし。オススメ。

処女ビッチな彼女の妄想が止まらないアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

某アニメでは「処女」の語が使えなかったっぽい「処女ビッチ」を本気で描いたアンソロジー。

言葉はアレですが、耳年増っ子萌え、と言えば刺さる人は結構多いと思います。「僕の彼女はちょっとヘン!?」ではクラスでも目立つ美少女委員長が、実はAV鑑賞大好き。普段は表情が変わらないけれども、いざキスしようとなるか顔が真っ赤に。「妄想レシピ」の生徒会長の少女は、恋人の料理部部長とヤる気マンマンでいつも妄想が暴走気味。なのに部長はニブチンで全然気づかずスルーされるばかり。果たして耳年増な彼女たちの欲望は満たされるのか。

清楚系女子のムッツリスケベを見たい人向けの一冊です。

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スキだらけほろよい女子といちゃエロできちゃうアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

酔っている女の子はかわいい、というフェチは以前からマンガで描かれていました。だから「お酒マンガ」が増え続けているわけで。

基本的には普段と酔った時のギャップ萌えが多いです。堅物なキャリアウーマンもお酒が入るとゆるゆるに。おとなしくて気になっていたあの子もからみ上戸に。きつく当たってくる同僚も、勢いで告白をしちゃう。タイトルには「いちゃエロ」とありますが、どちらかというとさっぱりしたラブコメディが多め。

「キャバ嬢ともみの全力接待」は、全くお酒が飲めないキャバ嬢がヒロイン。泥酔してしまい、それをなんとかフォローしようとするお客の男性のドタバタが面白い。リミッター外れちゃった女の子が見たい方は是非。

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褐色少女のエロスを楽しむアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

昔からある褐色少女萌えを詰め込んだ、できればシリーズ化していただきたいフェチアンソロジー。

表紙は18禁スレスレなドスケベですが、中身はそうでもなく、爽やかな褐色萌えマンガになっています。ちなみにロリとナイスバディ半々、といったところ。日焼けネタと海外の人ネタの題材も半々。「けものプリンセス」では、ある野生児がお姫様だったと判明、動物のような彼女をなんとか育てようと苦戦する家庭教師の様子が描かれます。

日焼けにしろ異国人にしろ、褐色肌は元気の象徴。パワフルな女の子たっぷりで、読むと元気になります。

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ヤクザな姉御に責められたいアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

強いお姉さんが好きな人向け……なんですが、その強さは、腹筋がバキバキに割れていて、人を素手で殴り倒せるようなやつだったり、胸元掴んでくってかかるようなメンタルだったり。到底かなわなさそうなやべーやつだらけ。

「SexyGuard」に登場するメローラは、目付きの悪い頑強すぎるメイド。館に入ってきた強盗を拳でぶちのめし、両手拳銃で打払い、力いっぱい蹴り飛ばす。一息ついたらタバコを吸う。幼いおぼっちゃまも、惚れてしまいます。

「責められたい」とありますが、主人公が責められるのではなく、かっこいいシーンを堪能する、という感じ。

妹たるもの ~えっちぃ妹はスキですか?~ アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

常に人気のジャンル、妹もの。このアンソロは、ちょいエロ妹好きにはたまらないラインをきっちりおさえたラインナップなので、おさえておきたい一冊。

兄ラブな妹から、反発心強めな子まで、兄妹でこんなことあったらいいな妄想シチュ詰まってます。まれに「妹が目の前でお皿にお◯っこ」みたいなマニアックすぎるシチュエーションも。

にしても表紙の子の、「妹」イメージの権化感、めちゃくちゃかわいくないですか。

姉というもの ~エッチなお姉ちゃんはスキですか?~アンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

「妹」と同時発売。弟からみた姉萌えアンソロジー……ですが、姉の良さって「家でだらしない姿も見せる」ことだと思うのです。

居間でゴロゴロ、弟に傍若無人、下着チラ見えなどスキがあっても気にしない。「童貞もう卒業しちゃった?」「オ○ニー真っ最中だったかな」などずけずけとプライバシーに踏み込んでくる。

風呂上がり下着でビールを漁る。ああ、男と意識されていないってステキ。ズボラ姉がスキなら是非。

エッチなお姉さんが少年にイタズラしちゃう おねショタアンソロジーコミック

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

常に一定の需要がある、おねショタをテーマにしたアンソロジー。

共通しているのは、お姉さん側のおっぱいはでかい、という点。おねショタものは少年側に感情移入して、お姉さんに甘えたいというジャンル。母性あふれる、ちょっとエッチなお姉さんキャラ揃いです。おっぱいを揉みたいんじゃなくて、子供になってうずもれたい人向けのアンソロ。エロ度はかなり高いです。

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番外編

パルフェ おねロリ百合アンソロジー

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

百合姫コミックスから出ているアンソロジー。「おねロリ」という、「お姉さんと小さい女の子の百合」を描いたアンソロジーは、非常に珍しい。

ケモミミ少女たちのおねロリの大家・伊藤ハチ先生や、『ゆるゆり』のなもり先生など、百合姫でおなじみのマンガ家も参加。

「メロンメロン」ではパン屋のお姉さんが、毎日買いに来る少女に特別なパンを作ったところ、少女が「おねえさんのこととくべつに好きです」と告白してキュンキュンな空気に。「おとなですから!」では恋人になった少女が背伸びしてチュッとキスしたところ、お姉さんが大人のキスの反撃を……。恋なのか保護欲なのかわからない、特別な関係がたっぷり。今回紹介する中ではかなり読みやすいです。

少しでも興味があったら、迷わず読もう。

年下の男の子と恋するアンソロジー・少年と私の事情アンソロジー

話題波乗り度:
マニアック度:
フェチ度:
物語性:

『年下の男の子と恋するアンソロジー』はIDコミックスから。擬人化やアンドロイドなども含んだバリエーション豊かな、おねショタものです。

『少年と私の事情アンソロジー』はZERO-SUMコミックスから。ハウスキーパーとして少年の世話をする。保育士として育てた子が会いに来てくれる。ひとり暮らしの女性が甥っ子と住むことになってしまう。様々なシチュエーションで、小学生くらいの男子と、成人女性が関わっていくアンソロジー。

どちらも女性目線で、おねショタエロスは無し。少年の生き生きした強さに励まされる作品が多めです。




一迅社のアンソロジーは、各作家がテーマにあわせていかに切り込むかの、視点の多様さが見どころ。今後も様々に出てくると思われるので、自分が好みの題材はもちろん、それ以外のアンソロジーも是非チェックして見て下さい。

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たまごまご

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