2018.04.29
【日替わりレビュー:日曜日】『はじめアルゴリズム』三原和人
『はじめアルゴリズム』
私たちの周りは、数字だらけ。
今日は何日? 何時? ここからそこまでは何メートル? いま手に持っているものの重さは?
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この10の記号だけで、世界はどうとでも表せる。今日紹介するのは、数学を題材にしたマンガ『はじめアルゴリズム』。天才的な数学センスをもつ関口ハジメが老数学者・内田豊と出会い、その才能を開かせていく話です。
自然豊かな島で生まれ育ったハジメは、雲、木、水、虫など自然の動きを数式で表すユニークな少年。そんなハジメに内田が問う「君は数学で何をしたいのだ?」。
そこでハジメが答える「世界を全部知りたい」という思いにぐっときます。数学を通すことで、世界を知ることができると思うと、わくわくしませんか? 数学という一見とっつきにくい題材(アレルギー的に苦手な人もいますから…)ですが、数学が苦手でももちろん問題無し。これは、天才がどのように世界と繋がるかの話です。
小学5年生のハジメの世界がどんどん広がっていく様子が楽しみな本作、来月5月23日に最新3巻も発売予定です!
©三原和人/講談社